レイクタホの南西部で発生した山火事の一つ、名前がCaldor Fire 鎮火される事なくジリジリと広がっています。
アメリカの山火事、日本人から見ると想像し難いのですが、これ、もう、現代のテクノロジー、人力を持っても消火できないモンスターなのです。 全てが天候次第。 ヘリコプターも風や煙に煽られて飛ぶ事ができなかったりします。
家やビジネスはニュースの中ではストラクチャーと呼ばれています。 ファイアファイター達は人命救助とストラクチャーを守る事を優先して行動します。 ストラクチャー、つまり建物は出来る限り燃えない様に最大限の努力をしてくれるのですが、それでも風向き一つです。 限界があります。 例えば、山小屋だったら家の周りの燃えやすい物を移動させたり、家に火がたどり着く前に溝を掘って、そこで火を食い止めたり、予め家の周りの引火しやすいあたりに火を付けて、燃やしてしまう事もあるそうです。
ジムのお爺ちゃんが残してくれたキャビンですが、これは国道50号沿いにあって、国道からは
50メートルくらいでしょうか? 国道に近いので、ファイアエンジン(消防自動車)がアクセスしやすい。 この点だけが私達の気持ちを少しだけ勇気付けてくれます。 お爺ちゃんの山小屋は別荘地帯の中にあって、その奥にはおよそ30軒近い大小の山小屋があります。 殆どは冬のスキーシーズンと夏の避暑用で、年間を通して誰かが住んでいるケースは少ないです。 この地域には既に強制避難命令が出ています。 火は数キロ先まで来ている様です。 私の想像ですが、ファイアファイターの方々はこの辺りの山小屋を残せる様に火のまわり方をコントロールしているはずです。 しかし、プランとは別に風向きが変わったり、大木が一本倒れてきただけでも、山小屋に引火してしまいます。 幾ら倒れそうな木を予め切り倒したとしても火の粉が飛んできて、山小屋に引火してしまうことはどうしたって防ぎきれないのです。
スケールが違います。 乾燥の度合いが違います。日本とは状況が違うので、山火事は長期戦の戦いになるのです。
もしも火が山小屋に来てしまった際には、もうどうする事もできないでしょう。 ジムは12月にアメリカに戻り、そのあと山小屋の整理をしなくてはいけないから、私達の予定も変わるかもしれないと言いだしています。
豪雪地帯なので、春を待たないと何もできませんが。。。。。
これは最悪の事態の事で、そうならずに火が別荘地帯を避けて行ってくれる事を祈ります。
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