2020年7月25日土曜日

バックパッキング2日目 <7/23/20>

ただでさえキャンプの夕暮れ時は無性に心細くなって好きじゃないのに、今回のキャンプは熊対策がプラスされて、余計憂鬱になったのです。 

熊対策! 

お姉さん夫婦はBear Bag という袋を2つ用意していました。 寝る前に食料品をその中に入れて木にくくりつけるのです。
ベアバックは中が頑丈なジップロックになっていて、外側は防弾チョキと同じ素材でできているそうです。 その中に食料品はもちろん、コスメティックもドックフードも全て入れなくてはいけないと言われました。 
ジムはベアバック、1つだけ用意していました。 が、ドックフードや小分けにしてきた化粧品(サンスクリーンや化粧水、クリーム等) まで入れるとなると1つではとても足りなかったのです。

仕方ない、ドックフードはロキのバックパックに入れてそのまま木の高い所にに紐で中ずりにしたり、お姉さんのベアバックに入れさせて貰ったり。 そこまでしないとダメですか? と思いつつお姉さん夫婦の指示に従いました。

そもそも私の化粧品は小分けにしてジップロックに入れてあるし、ドックフードだってロキが川に飛び込むのが分かっていたので、ジップロック2重にしてあったし、大丈夫じゃないの? と私的には思ったのですが、お姉さん夫婦は数あるキャンプの経験の中でテントの側まで熊が来た経験があるので、“大丈夫だろう” という希望的観測は駄目だよね。
勿論テントの中に臭いのする物を持ち込むのもダメだって・・・・・。

「ベアバック、次は2つ用意しないと駄目だね!」 私がうっかりつぶやきました。

数秒間の沈黙があった後、お姉さんの夫ブルースが私のつぶやきに対して、「今、トモが次回は! って言ったよね。って事は又やりたいってことだよね!」 と突っ込みを入れました。

私はハッとして、「今の取り消す・・・・・。」 



2日目は重たい荷物はテントに置いてデイパックにランチを入れてハイキングへ。
テントの前に広がるロックフォーメーションを登って、次のレイクへとハイキングをしました。 そもそも私達がテントを張っている地域はキャンプ場ではなくて完全なWilderness (自然のまま) の中。 手付かずの自然の中を歩くハイキングは道がないのよね・・・・・。 お姉さんの夫ブルースは10代の頃からボーイスカウトで訓練されているので、道なき道を行くのなんて朝飯前! 

私はひたすら息を切らせながら付いて行きました。 途中の高山植物が綺麗で、手付かずの自然はディスニー映画のシーンみたいな感じを受けます。 ロキは水を見ると躊躇なく飛び込んでいきます。 

お姉さん夫婦は休憩の度に地べたに寝転がって足を休ませます。 
「トモ、寝転がって足を高くあげると疲れが取れるのよ、さ〜ここに寝転がって!」 と。 
「地べたに寝転がるなんて無理。芝生の上だって嫌。」
お姉さん夫婦は、私が子供の頃潔癖症だった事を知らないのです。そもそも10歳位までは髪の毛一本でもシーツに落ちていたら眠れないような子でしたから・・・・・。 地べたに寝転がるなんて今だって言語道断。

到着した日もお姉さんはサッサと湖に飛び込んで体を洗い、気持ちよかったわ〜って言ってました。 
お願いだから、湖で泳ぎなさいって言わないで!  私はそう心の中で思っていました。 見たところ水はクリスタルクリアでとても綺麗。 底の石ころに緑色の苔が生えているのが見えます。 その下は泥。 人が歩けば泥が舞い上がる・・・・・。
無理、無理、無理、絶対に無理。

後になって、お姉さんが何で地べたに寝転がるのが嫌なの? と聞いてきました。 「・・・・・・・? 答えに困った私はたぶん、アリンコが嫌なのかな?」 と一応答えておきました。嫌なものは嫌なのです。
10歳頃まで潔癖症だった私を兄は傍目で心配したそうです。 このまま大人になったらどうなるんだと?

幸い少しずつ潔癖症は良くなって、髪の毛であろうとゴミであろうと気にしなくなったのですが、やっぱり根底には残っているのですね。 キャンプに行ったりしたらそういう自分が出てくるのです。

でも、随分ボーダーラインを広げたと自分を褒めてあげたいです。

3日目の帰り道では、地べたは無理でしたが大きな岩のうえに寝そべって体を休めることができました。 凄いぞ自分!













































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