Amazon primeセレクションから私が選んだ映画は「Only the Brave」という実話を元に作られた映画です。
2013年にアリゾナ州で起きたWildFire で亡くなったファイアファイターの話。
この映画を見て、アメリカのWildFire について少し理解が深まりました。 消防自動車で街を走り抜け、住宅等の火災を鎮火してくれるファイアファイター達と、山火事を専門とするファイアファイターと2つあるのだそうです。
この映画では、Hotshots と呼ばれる特別な訓練を受けた山火事専門の消防士さんの活動が描かれていて、その壮絶さと言ったら・・・・・。 この仕事を持つ男性と結婚する事も、相当な覚悟が必要です。 子供を持つかどうかも。
山火事の鎮火はどうやってするのか?
空から水を撒く場面も描かれていましたが、消防士さん達の仕事は広がってしまった山火事を何処かで食い止めるために、地上に溝を掘って可燃性のものを除去する。 そうする事で、ある地点から先に火が燃え広がらないようにする事がメインのようです。
時にはガスバーナーを持っていって、先に可燃物を燃やしてしまい、そこから先に被害が広がらないようにする事。
思っていたイメージとは全然違いました。 鎮火するというより、燃え広がりをストップさせると表現し方が良いようです。そもそも、人間が鎮火できるようなスケールじゃないのです。
で、この映画の最後は悲劇に起こります。
Hotoshots と呼ばれる山火事専門の、それも火と直接対決するチームは、「Deploy 」 と呼ばれる訓練を繰り返し行うのですが、これが何のためかと言うと・・・・。もう最後の最後、生き延びるにはこれが最終手段という緊急事態に備えての訓練なのです。ボスの一声で約30秒程で、ディプロイ体制完了できないと、自分の命が守れません。
持ち運んでいる荷物の中に‘シェルター’と呼ばれる耐火性のシートがあって、それを1秒でも早く取り出して、地面にうつ伏せになり、顔を地面に押し付け自分の身体をこのシートで包み、火が身体の上を通り越すまで、ひたすら耐え抜くというものです。 山火事は風や湿度によって、物凄いスピードであたり一面を覆い尽くし、どんなベテランでも、あっという間に退路を閉ざされてしまう事があるそうなのです。
2013年のアリゾナで、その自体が起こって19名の隊員がこのシートに包まれ、そして亡くなりました。
ウェブでその時のニュースを読むと、このシェルターと呼ばれる耐火性のシートは、短い時間であれば(15分以内?)軽いやけど程度で命は助かるそうなのです。 しかし、その恐怖で、精神的におかしくなってしまい走り出す隊員がでる。
シートを破って飛び出してしまえば、熱風と炎で命はない。火が通り過ぎるまで、ひたすらシートに包まって耐えるんです。
こんな恐ろしい仕事をしている人達が存在する事に愕然としました。 そういう人を支える家族が毎年、WildFire の季節
をどんな気持ちで迎えるかと思うと・・・・。
AI が代わりにできないのでしょうか?
命がけでWildFire と戦うファイター達が私たちの生活を守ってくれている事を知り、昨夜は興奮してなかなか眠れませんでした。
アマゾンで映画が観られる人、観てみてください。 有料かもしれないけど・・・・。
Only the Brave です。
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