この映画はBGMでとても有名ですが、最初に見たのは確かバージニアにいた頃で20代だったかな? どういうかたちで見たのか覚えていないのですが、ビデオだったか?
とにかく音楽のイメージが大き過ぎて、映画の内容がいまいち掴めなかったのです。 キャプションなしの英語で見たので細かい内容がいまいちわからず、最後え? これでおしまい? っていう感じで終わってしまいました。
で、今回英語のキャプション付きでもう一度入念に見直しました。 うっわ〜、感動しました、今更ながらにです。
4人の少年の一夏の冒険のお話ですが、一人一人の抱える悩み事や、告白、友達への気遣い、少年たちのセリフと語り手の言葉にノックアウトされました。
あの有名なリバーフェニックス、23歳でこの世を去ってしまった彼の少年時代の演技がまたたまらなく良いです。
話の中で、リバーフェニックスはクリスという名前で、4人の少年達のリーダー的存在。 父親はアル中、兄は不良グループという家庭環境に育ったクリス。 周りの人達はクリスも将来ロクな人間にならないだろうと思っていて、そもそも本人自身もそう思っていたと語り手が言います・・・・。
で、話の中でクリスが親友に、自分は教師の私利私欲のためハメられたと告白し、町中の人間が自分の事を“こそ泥“ だと思っているので、誰も自分を知らない町に行きたいんだと言って泣きます。
また、クリスはその親友に文才があることを認めていて、将来は作家になることを勧めます。 天から与えられた才能を無駄にしてはいけないと必死に説得するのです。
生まれた環境や自分の身に降りかかった不幸な出来事は少年達の心の傷として普段は心の奥底に埋もれていますが、友達と過ごしている時間にもフッとその傷が顔を出して心を乱す瞬間があるのです。 そんな時、友達に心の痛みを打ちあける。 普段は泣かないのに、友達の前でだけ見せる涙。
そしてそんな涙を受け止めて肩を抱いて、大丈夫だよ、とハグしてくれる友が隣にいるのです。
これ、ほんと、最初に見た時は10%くらいしか内容を理解していませんでした。 セリフや語り手の言葉を噛み締めると、ジーンとしちゃいました。 子供の頃って色々な境遇の子が一緒に学校に通ってましたよね。 それがだんだん年を重ねる毎に似ている分類に分けられていくじゃないですか。 同じくらいの偏差値だったり・・・・・。 だけど、小学校の時って、公立校だったから色んな子がいましたよね。
鼻垂らしてる子だったり、いじめっ子だったり、とても頭が良い子や、かなり遅れてる子がいたり。 親の経済状態も色々だから、家庭事情も色々で・・・・・・。
でも楽しかった、あの頃。 そういうごった混ぜの時にできた友達って、なんだか良いな〜。 そう思ったのです。
あの頃の友達に会ってみたい気持ちが半分、ちょっと怖いような気持ちが半分。
Stand By Me 是非観てみてくださいな!
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