2023年4月28日金曜日

Day 6

ジャイロプレーンのバッテリーを新しい物に交換して、トレーニングが再開されました。 バッテリー問題は解消されました。

テキサスでのフライトトレーニングもいよいよ終盤です。 この日を含めてあと3回かな? とにかくお天気に左右されるので、予定は予定です。

6回目の私のトレーニングは昨日と同じ課題を復習しました。 昨日のトレーニングが上手く行ったので、私として、よし、今日も頑張るぞ! と思っていましたが、最後に先生とのインカムでのコミュニケーションが上手くいかずに先生をイライラさせてしまったようです。
先生と私はヘッドセットをつけてコミュニケーションをとっているのですが、他の飛行機のパイロットの声が入ってきてそれが先生の指示と重なってしまい私は全然何を言われているのかわからず、もう一度言ってくださいってお願いしてました。
他のパイロットが喋っている時に何故先生は止めずに指示を出し続けるのか? よくわかりません。 一息ついてから言ってくれたら良いのに・・・・。

着陸してから、先生は「1100フィートに降下」って何度も言ったんだけど、君が理解してなかったと・・・・。

何度も言った? おかしいな、私には聞こえてなかった。

昨日のトレーニングのとき、先生はいつものヘッドセットを使わずに、ジムのヘッドセットを借りて飛びました。 そしたらいつもより先生の指示がクリアに聞こえたのです。 今日はまた先生自身のヘッドセットに戻ったので、また先生の声がこもり気味に聞こえました。

と、言うことで明日からはまたジムのを使ってもらうことに。

トレーニングの最後、空港のパイロット控え室にてホワイトボードによる先生の講義がありました。 ここはどうしても理解しなくてはいけない大事な事らしく。
パイロット控室はドッグフレンドリー。 ロキも冷房のきいた涼しい部屋で一休み。

ロキちゃん、空港では人気者なのですが、空港で私たちトレーニングが終わるのを待っている間、フリスビーをして遊んでました。
空港内は草地、そして飛行機が格納されている倉庫(ハンガー)の前は舗装されています。 その舗装された部分でフリスビーをしてたのです。
するとロキちゃんの後ろ足の肉球が裂けてしまいました。 幸い、ロキはそれ程痛がってはいなくて、もっと遊ぼうって言ってくるのですが、ジムと私はショックを受けてしまい、帰り道に救急病院にて診察を受けました。 痛み止めと精神安定剤を飲ませる以外は何もできないそうで、1週間はお散歩もしちゃダメと・・・・・。

お薬はロキを眠くさせるので、昨日の夜からロキはとろーーんとしています。

足の裏は肉球の表面の皮が剥けてヒラヒラしています。これがくっつのか、乾燥して剥がれるのか? 

ロキちゃんが喜ぶので、フリスビーをやりすぎた。 舗装路の上ってのがいけなかった。 ごめんね、ロキちゃん。

その夜、私は先生がホワイトボードに記入した関数図についてもう一度復讐していました。 わからない、わからない、一度日本語訳のテキストで勉強した科目ではありますが、深く考えるとちゃんと理解できていません。 もうイライラしてきて、ジムに質問しました。最初は辛抱強く教えてくれていましたが、最後になってジムもイライラし出して、『it’s a stupid question, TOMO!』 と声を荒げたのです。

その時の私の頭の中は、関数の図、必要馬力、最大馬力、ノット等などがごっちゃ混ぜになって混乱状態でした。 で、3秒考えれば自分でもわかった内容をジムに質問してしまったのです。 で、バカな質問だ! って言い返されたのでキレました。

日本語訳のテキストを投げつけて。
おまけに大きなコークのペットボトルまで蹴飛ばした。


ジムは元の私の質問に対して、この日本語訳のテキストは多分訳が間違っているに違いないから無視して、グラフだけ理解すればいいじゃないか! と言い張りました。 だめなんです。そう言うの。 モヤモヤしてるの、嫌なんです。 日本語訳が間違ってるなって部分も確かにあるのですが、今回のは間違ってない。 なのにジムもちゃんと説明してくれなかった。 

その後ジャクジーに浸かりながら電気を消した暗闇でゆっくりとあの関数図について1人で考えました。 
ようやく理解できました。

そこにまたジムが弁解をしに入ってきました。 この家のバスルームは4畳位あるどデカい部屋なのです。 
私は理解するのに人の2倍時間がかかるし、一度わかった気になってももう少し深く考えるとやっぱり質問がいっぱい出てきて頭が混乱する。 頭がごちゃごちゃ状態。 今そう言う状態にあってその時に少し考えればわかったはずの質問が口から出てしまった、ただそれだけの事。 だからそれをバカな質問だって言わないで欲しい。 
ジムもわかった、悪かった・・・・と言って去って行きました。

この問題は航空力学を勉強している初心者なら多分、みなあれ?って思うところだと思います。難しいのよ。

ただ、わからない、もう良いやってなるのが嫌で、考え続けた結果、なんとか理解できた・・・・と思う。
ここまで考えた時は一生忘れないと思う。

この必要馬力曲線の図、飛行機の墜落に繋がる大事な項目の1つなのです。







 

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