2023年7月14日金曜日

浴衣、浴衣、浴衣

浴衣に対する思い入れが強い様です。 

断捨離をしていて、毎日段ボール一箱くらいを処分、寄付、と整理してしているのですが・・・・・。 アチコチに散らばっていた浴衣を一つの衣装ケースに収納してみました。 そもそも私、浴衣、浴衣もどきが全部で4つありました。
浴衣もどき・・・・とはアフリカ、マラウイで作った自家製浴衣。 これはマラウイで買った木綿を使って、ミシンで作った浴衣。
これは自分でも完成させることがゴールだったので、出来上がった浴衣は、イマイチ? でしたが洋裁の先生が近くに住んでいたので、教えてもらって作りました。木綿の柄がとても素敵です。

もう一つはマラウイにいた時に、日本に帰国する際に是非自分の体にあった浴衣が欲しいってんで、167センチ用の長身用の浴衣をオンラインでオーダーしました。 これは好きな柄を選んでのオーダーメイド。 (今見ると、柄がイマイチ)

で、もう一つは去年の夏、浴衣を持参して行かなかったNYで、どうしても浴衣を着たくて、安いパッケージを日本のウェブサイトでオーダーして、それをNYまで空輸してもらったもの。 これは帯、下駄もセットでとてもお安かった。

ところが、このNYで受け取った浴衣、柄、帯、とても気に入ったのですが、なんと言っても体にしっくり馴染まないのです。 布のせいではなく、パターンのせい?  もう汗だくになって、着付けをしましたが、どうしてもどうしても襟のあたりがしっくりこないのです。 首周りに馴染まない。

結局、洗濯して畳もうとした時にわかったのは、この浴衣、着物の畳み方にしたがって畳もうとしても真っ直ぐにならない。 直線になるはずのところが直線にならなかったのです。 やっぱりそういうことか・・・・・。 私の着付けが悪いのではなく、型紙のせいでした。
なので、柄はとても気に入っていますが、あの浴衣をもう一度着ようとは思えなくなってしまいました。

で、最後にもう一つ、これは確か、私が高校生の時に母がオーダーしてくれて作った浴衣で・・・・・。
以前のブログにも書いたかもしれないのだけど、曰くつきの浴衣。

私は母に言ってました。「成人式の振袖は欲しくない。 だけど、浴衣だけは自分の好きな柄を選んで、好きなものを作らせて欲しい。」と。
ところがです。 母が、私に何も相談せずに勝手に自分で選んだ柄、紺地に白の桔梗の花の柄で浴衣をオーダーしてしまったのです。

出来上がってからの私のショックったら。
え? 約束が違うじゃない。 私、自分の好きな柄で作りたかったのに・・・・・。 桔梗柄、好きじゃ無いし!と大喧嘩になりました。 

それ以来、浴衣の季節になると、あ〜〜あ、自分の好きな柄で作りたかったな〜、という思いが込み上げてきて・・・大人になるまでその気持ちをひきづっていました。

で、未だにこれだ! という浴衣に出会えてない気がしてました。

で、今日、4つある浴衣を一つ1つ手にとって 思いを巡らせていたのですが、紺地に白の桔梗柄。 これを羽織ってみました。

わ〜〜〜〜〜! 身体にしっとり襟が落ち着くのです。 身幅も大き過ぎず、小さ過ぎず。 おはしょりも長くなりすぎず。

成る程! 確かこの浴衣は、私達が国税庁の官舎に住んでいた時に官舎に出入りしていた呉服屋さんの仕立てだったような気がします。
三宿の寮を出た後、代沢、そして相模原と、家が引っ越しをしてもご贔屓にしていた呉服屋さんとは縁が続いていたのでしょう。
高校生になった私の為に母がその呉服屋さんに頼んで作った浴衣、だから身長に合ったサイズでもちろん手縫いで仕上がってる。

これって、今時、貴重な浴衣じゃないですか。 大量生産、海外の縫製が多い中、日本で手縫いなんて。 

で、今になってやっとわかりました。 紺地に白抜きの桔梗柄がすっごく素敵。 所謂古典的な柄なんだけど、それがすごく良いのです。
何と言っても、綺麗に身体に馴染むこの感覚。 

勝手におオーダーされてしまい、作られた母好みの浴衣を毛嫌いしていた私ですが、今すぐにでも日本に飛んで行って、その浴衣を着て見せて良い選択だったよって言いたい気分でした。

この先、好きな浴衣の反物を手に入れて自分でチクチクと手作りしてみるのも楽しいかもしれません。
ですが、型紙、これが何と言っても大事です。 そこが間違うと、どう頑張っても綺麗には着れません。

いやいや1つに楽しみが増えたぞ!




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