2023年8月14日月曜日

4人目のインストラクター

8月7日、ジムと私は4人目のジャイロインストラクターにトレーニングをお願いする為にペタルーマという街へ向かいました。家から3時間の距離です。 
私は付き添いです。 私? トレーニングは飽きらめました。 あまりにもバッドラックが続きすぎて、自分の気持ちを高く保てなくなったためです。 トレーニングはジムだけですが、ジャイロを牽引しながら3時間ほど走るので、私もロキも一緒に行くことにしました。 移動中に何か起こった場合、1人より2人の方が良いからです。 今回はジムの甥の家が空港から45分の距離なので、そこに滞在させてもらう事にしました。 6泊です。

ペタルーマ市民空港はターミナルがないシンプルな空港で、そこで4人目のインストラクター会いました。 
こちらはジャイロのトレーニングを主にやっているようです。 ハンガーの中にジャイロが7〜8機保管されていました。

インストラクターとジムはジャイロのブレードを機体に取り付けました。 これが又、大変な作業なのです。 2時間かけて準備を整え、さ〜、試運転。 ここのところ、ジャイロのターボが壊れてそれを修理。 その後電気系統の故障が発覚。 それも違うメカニックが直してくれました。 こういうメジャーな修理の後は、必ず免許を持った人が最初に試運転をしなくてはなりません。 で、マイク先生が飛びました。

先生は直ぐに戻って来なかった。 と言うことはきっと調子が良い証拠だね。 煙も出てないしね! なんて言いながら空港の片隅で先生が戻るのを待っていました。

ところがです。 戻ってきた先生、2つの問題点を指摘したのです。 1つはフットペダル、これはラダーといって機体の方向を変える為のペダル。 これが異常な程硬くて、こんな硬いラダーで、トレーニングはできないと。
もう一つはトリム。 これが完全に作動していないと・・・・・。 それに機体の後ろの舵に浅いヒビが入っていて、これはマイクロファイバーの表面だけのことなのだけど、横方向に走るヒビが見て取れる。 これらを修理しない限りはトレーニングはできない・・・・と。


ジムも私もショック・・・・・・。

そもそもこちらのトレーニングスクール、私たちのジャイロの機種は教えた事がないのだそうです。 違うメーカーの違うタイプの機種、それがメインだと。 で、もしもスクールのジャイロを使ってトレーニングするとしたら、料金が倍になってしまいます。 それに最終テストは自分のジャイロでないと受けられない。 なので、どうしても自分のジャイロでトレーニングをしたいのです。

翌日、ジムは色々な人に電話をして、現在の状況を考えあぐねました。 ラダーペダルが硬いのはこの機種の特徴なのか? それともなにかがおかしいのか? トリムが作動していないのは電気系統の故障だそうで、だとしたら、前のメカニックが何か触ってしまったのでは?

謎だらけ・・・・・。

ジムと私は、撤収するかこちらの空港のメカニックにお願いするか? 思い悩みました。 でもこちらの空港のメカは忙しくて、3週間待ちだと・・・・・。どうも雰囲気的にインストラクターはジムを教えたくないのかな? という感じを受けるのです。

私が思うに、私たち、何時間もジャイロをトレーラーに乗せて走っているので、しっかり固定されてはいるものの、反面、凸凹道での振動、これが何かジャイロの繊細な電気系統をダメにしているのでは? そう思えてならないのです。 それにジムがジャイロをトレーラーに固定する時も結構、荒っぽい固定の仕方をしているように見えて仕方ありません。 タイヤ部分を足かせのように固定しますが、その結果、タイヤのメタル部分に傷がついたり凹んだりしています。 ジャイロはトラクターではないのです。 ちょっとした傷、ちょっとしたアンバランスが致命的になるのでは? 私はハラハラしています。 
それに後ろの舵部分の横に入ったヒビ、これはいつ着いたのかわからないのですが、移動中に石ころが飛んできたと考える事もできます。

結局、ジムは必要な工具を近くで買い集め、空港の片隅で自分でできる限りの事をしてみる事にしたのです。 ジャイロを持ち上げて、ペダルの位置を調節したり・・・・・・

結果、ラダー問題は解決できました。 後の2つはこちらの空港のメカにお願いする事になりました。 傷を直し、そして電気系統もチェックしてもらう。

8月13日、私達はジャイロを空港においたまま、家路につきました。

ここまでバッドラックが続き、私はジムにもうトレーニングは飽きらめたほうがいいのでは? と打診してみました。 ジムも全く考えてないわけではない・・・・と。 ジムも頭を抱えています。 

止める、という決断も勇気が入りますがもう、これ以上、近くに他のインストラクターは居ないのです。 4人目のマイク先生に見放されたら、今度はロスか、ラスベガスまで行かなくてはなりません。 遠すぎます。 


移動する度にこの重たいブレードを取り外ししなくてはなりません。 この写真はブレードを付け直して、グリースをつけているところ。

インストラクターが試乗をするところ。

空港はどこもドッグフレンドリー。 









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