2020年10月9日金曜日

抗体テストとロキの検疫

アメリカサイドのトラブルと、機内でのビッグサプライズだけでも充分精神的にやられたのに、日本側でも充分過ぎるほどの洗礼が待っていました。

先ずはANA のCAさんに感謝です。ロキが乗っていませんよ事件があったせいか? その後の私達への対応はなんだかとってもいい感じで!

成田空港に到着する1時間程前に、例のCAさんがやって来て、抗体検査の順番を早く出来るように、後ろーーーーーの方に座っていた私達に前方のお席をご用意致しましたので、お荷物の準備が出来次第移動してくださいって!!!
素敵な配慮でしよ!

国際線乗り継ぎの人達が降りた後に降りて下さいと。
ありがとうございます。最後の1時間程だけど、慣れないビジネスクラスではしゃぐジムと私。
「トモ、トイレの中に歯ブラシ付いてたよっ!」てな感じ。

6列目の席に移動できたおかげで、抗体テストを待つ時間30分以上短縮できました。以前のPCR では結果が出るまで3日間ホテルに監禁されましたから、今回の検査開始から終了まで2時間、文句は言えません。

2人とも陰性でした。

次はジムの入国審査です。これにどれ程時間が掛かるのかは初めてなので解らず不安でした

が、なんと、5分で終了。
呆気ないほど早く、在留カードを頂けました。 入国審査官の男性は皆んな若くて、20代?30代?
暇なのか、3人くらいジムのPCR テスト結果を覗き込んで、72時間以内にサンプリングしてるかをチェックしてました。
私も割って入って、71時間56分です! と、きっぱり言うと、「あー、なるほどね、3日前のギリね!」と言う反応。
オッケーで〜〜す!!!!72時間以内です。

在留カードを手にしたジムと私は、してやったり感を充分味わう間も無く、荷物を拾い集めて次へ。



ここからが私の頑張りどころです。
トヨタレンタカーに迎えに来てもらい、ハイエースバンを借りる手続きが終わった時は、もうまっくら。6時過ぎでした。 そこからロキが待っている貨物エリアと言う場所に行かなくてはいけないのに、住所に「字」とか混じっててナビが「知らな〜い。」とか言ってきてパニくる私。
大体の住所で行くわけには行かず。。。。。カーナビを諦めグーグルナビを頼ることに。

トヨタレンタカーには、ちょっと捨てせて台詞。。。。
「このカーナビ、ストーンエイジの物? 古すぎでしょ!」
「すみません、バンなので新しいのに変えてないんです。」 



こう言うこともあろうかと思って、iPad用に30日使えるSIMカードをいれておきました。本当に良かった!
iPadをジムに手渡しナビゲーターをお願いし、私は初めて運転するハイエースをスタートさせたのです。外は雨、夜、前が見えない。雨で曇って前が見えない!!!!!
焦る私。。。。。路肩に寄せて、デフをチェックしている時に気がついたのです。

私、ディスタンス用のメガネを掛けたつもりが、老眼鏡を掛けてました!!!! ダサ。

気を取り戻して雨の中貨物地区になんとか到着。
とにかく、慎重に慎重に下調べして、第4貨物ビルの3階を目指してたどり着いたのに、書類もロキもそこには居ないと言われ、焦る私。

あっちのビル、こっちのビル、言われるままにロキを探して歩きまわりました。傘も無くて濡れちゃってね。。。。


「今、サンフランシスコから到着したばかりで、何が何だかわからなくて。。。。」私が言いました。
その途端、検疫官の男性が飛び上がったのです。
「え?奥さんも一緒にアメリカから帰国されたんですか? 奥さんは日本に居たんじゃないんですか?」
なんだか、勝手に勘違いされてて。。。。その部屋に居た検疫官の男性達が凍りついたのです。

「飛行機に乗る前と後と、2回テストして陰性でしたから大丈夫です。」と、突き刺さる視線に耐えながら言う私。

「近い近い、近すぎる!」 
両手を前に出してブロックくる動作。私達を遠のけようとします。

「この場所も公共施設ですから、立ち入ってはダメなんですよ。」
「?????????」

検疫官の居るオフィスでも、税関のオフィスでも、総スカン。

そんな中、1人の検疫官の男性が、親切に接してくれて、パニパニしている私に付き添って次の手続きをすべきオフィスまで、雨の中一緒に歩いてくれたのです

で、次のオフィスに着いた時、その男性が私の隣に立ちながら、小さな声で「怖いな〜、怖いな〜。。。。。。」と呟くのが聞こえてきたのです。

「ごめんなさい!」

私、直ぐにそのオフィサーから距離を置きました。

私からしたら、貨物エリアだって空港の一部でしょ? 自分のスーツケースを自分で受け取るように、貨物だって自分で送った物は自分で受け取るのは当然でしょ。 そう言いたかったんだけど、言えませんでした。

そんな中、ついにロキと会える瞬間がきました!
私達の姿をクレートの中から見たロキは、我を忘れて吠え続け、罪悪感のピーク。

検疫所の部屋にフォークリフトでクレートごと連れて来られたロキ、そこでやっとクレートのドアを開けることができました。
なんと、21時間です。21時間クレートの中に居たのです。

ジムがジップタイをカットしてドアを開けると、ロキが飛び出して来ました。

クレートの中に敷いていたマット、お父しゃんの匂いのついたTシャツはドアの近くの部分がずぶ濡れ。
どうやらウォーターボトルの水が溢れたようです。

ロキが糞尿まみれになって到着した時はどうしよう?って内心心配してました。
そのままAir B and B のお部屋に連れて行けないじやないですか。。。。。

綺麗なまま到着してくれたロキちゃん頑張ったねー!
怖かったよね、不安だったよね、お腹空いたよね。。。。。

ジムも私もロキちゃんも皆んなクタクタ、帰り道、ロキはバンの中では運転席のお父しゃんの膝の上にうずくまり、安心しきって寝てました。11時過ぎに浦舟町のお部屋に到着。

私の人生で5本の指に入るストレスレベル経験でした。 ほんと泣きたくなったわ。












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