8月31日、夜があけました。 まずはオンラインニュースを見ます。 ジムと他3人の従兄弟で管理しているCabin Lamb の辺りはぐるりと火で覆われ、しかしマップ上ではその山小屋が密集する周辺は焼けてなくて、火がまわっていないように見えました。
しかしです、ジムの従兄弟からのメールに私達のキャビンが全焼して、焼け野原になっている写真が添付されていたのです。 その写真にはキャビンの入り口の前にあった石で積み上げられた暖炉が写っていました。
きっと焼けずに済む、周りが焼けても、キャビンは生き残れると信じていました。 でも、この1枚の写真が全てを語っていました。
ジムも私も暫く放心状態でした。 敷地から少し行った所に、何時ものロキのお散歩コースにある大きな山小屋、こちらはロキが赤ちゃんの時に家の中を見せてもらった事があります。大勢で集まる時はこちらのキャビンを使ってね! と言われました。
貸し出ししている大きな山小屋です。 新しいです。こちらも全焼。
去年の夏、そうです、丁度一年前くらい前です。 私達はキャビンに滞在してお姉さん夫婦といっしょにバックパッキングをしました。 あの滞在が最後となってしましました。
ジムは子供の頃、お母さんに連れられて毎年避暑に来ていたキャビン、思いで深い場所です。 従兄弟の中でも一番情熱を持って、この山小屋のメンテナンスをしていました。 窓枠のペンキ塗りは私も随分手伝ったし、キッチンカウンターの修繕もしました。 土台がしっかりしている山小屋でした。
このさき、下水の管を取り替える事もジムは計画していました。
それが全部灰になってしまいました。
火災保険? 入っていると思うけど・・・・・。
ジムは保険の手続きやら、跡片付けやらをしたいから、今すぐにでもすっ飛んで行きたい心境だと思います。
しかし、ジムのビザのステータスだと、再入国許可の手続きが必要だと思います。 今、行政書士の先生に問い合わせ中です。
今すぐに飛んだとしてもまだ火事は収まっていないので、その地域には行けません。 それにコロナ渦ですから、いつもとは違うはずだし・・・・・。
カリフォルニアに戻るのは12月です。 今一番ヘルプが必要な時。 行きたい気持ちは十分理解できますが、現実的ではないです。
明日、9月1日はジムの65歳の誕生日です。 こんな心境ではとてもハッピーバースデーとは言い難いです。
人生は山あり、谷あり、結婚生活もしかり。 ハッピーな時も悲しい時も一緒に居る。 一緒に分かち合う。
ジムのノスタルジーを完全に理解してあげる事はできないけど、でも一緒に居ます。明日は普通の1日として過ごす事になりそうです。
思い出と写真だけが残りました。
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