2022年7月20日水曜日

火事

ここマンハッタンのアパートの窓はかなり強力な防音が施されているようですが、それでも毎日、朝から晩まで消防自動車と救急車のサイレンがけたゝましく聞こえてきます。 
と、言うのもアパートがコロンバスストリートという大通りに面しているからです。 それに消防車が待機している消防署が直ぐ隣なのです。 鎮火用の消防車と梯子車とがいつも待機しています。

昨日はステップサンが帰ってから最初のレッドクロスボランティアの日でした(ジムです)。 で、8時半に出勤。 不機嫌だわ〜。
で、私は鬼のいぬ間に洗濯・・・・・。 洗濯と掃除をしていました。 すると10時ちょっと前に携帯がなりました。 ジムからです。
このアパートの直ぐそばが火事だと言うのです。 煙が見えないかい? そう訊かれました。 とにかくこれから出動するから、と。
今朝は、やけにサイレンがけたたましいな〜って思いながら掃除機をかけていて外の気配には気を配っていませんでした。

ロキを連れて外に出てみると、通りには10台近くの消防車と梯子車、救急車が入り乱れて停まっているではないですか。
火事があったのは毎日通っている通りに面した煉瓦造りのアパートです。 私が外に出た時は既に鎮火、救急車も去った後でした。

周りに居た人に話を聞くと、消防士が窓を破って煙を外に出したと・・・・。 怪我をした人がいて救急車で運ばれたと・・・・。

ジムに通りの様子を写真で送りました。 
ジムたちレッドクロスの仕事は火事が鎮火した後、現場に行って焼け出された人に必要な物資を供給することです。 

こんなに一杯のファイアエンジンが停まっていたら、レッドクロスの車はどこに停めるのかしら? そう心配になる程、通りは混み合っていました。 

私が見ている目の前で、赤いテントが手早く組み立てられたかと思うと、そこはファイアFighter達の給水所でした。 皆が紙コップで水を飲みに来ていました。 この日は特に気温が上がり35度予想でしたから、重装備のファイター達は重たい装備を身につけかつ、酸素ボンベなどを担いで乗り込むわけだから、それはそれは重労働。 補給が必要です。

もしかして、ジム達の車を見つけられるかも? と探しましたが、やはり無理でした。 諦めて、ロキと二人アパートに帰ろうと角を曲がった時です。 後ろから呼び止められました。 「TOMO~, LOKI~」 振り向くと、今朝不機嫌な顔で出ていったジムがヘルメットをかぶって立っていました。 ロキはお父シャンの顔を見て猛ダッシュ。 

やはり仕事をしている時のジムは別人のようで、カッコ良いなってそう思いました。 家に居る時と全然違う。

火事の現場に既に入ったそうで、現場はアパートの3階。 負傷者は1名。 中は衣類がごった返していたとのことでした。

レッドクロスチームはこの後、また本部の事務所に戻り、その後、もう一件の火事に駆けつけたそうです。 

やはり人の為に働く事は、心身ともにも健康になる事なのだなってそう思った1日でした。 ジムを見ていると、レッドクロスの日はいい顔して戻ってくるし、ぐっすり早寝してます。

そうそう、この日は路上駐車のトラックを移動させなくてはいけない日で、ジムがいなかったので私が90分、トラックに待機していました。
火事が直ぐそこで起きたし、今日はお掃除トラックは来ないのでは? なんてたかを括っていましたが、来ました! 轟音と共に。

私の両側に停車していた車がいち早くエンジンを掛けて、通りの向こう側に一気に直進したので、あ〜〜〜こう言うことね。 私は両脇の車が移動した間の空間に自分のトラックを直進させました。 すると物凄い速さで、私達3台の移動したスペースにスウィーパーが滑り込んできて、道路のエッジをお掃除。 瞬く間に次の場所へと移動して行きました。 

これを週に2回やってます。 車の中で待機していないとチケットを切られる事があるんです。 チケット代の方が駐車場料金より安いので、待機していない人も結構いますよ。


右側のレンガのアパートが現場です。

鎮火した後もファイターたちが待機しています。

ファイター達用の給水所。


お〜〜〜、ちゃんと働いてる〜。 機嫌良いし。

お父シャン、これ、なんですか?















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