2022年2月5日土曜日

ジョージア州 Rome に到着 ジャイロコプター


テネシー州 Marysville を後にした私達は3時間のドライブでジョージア州に入りました。 途中、例のジャイロコプター関係者と会うために空港に立ち寄ったのです。 空港と言ってもローカルの小さな空港で、管制塔とかはなくて、ただだだっ広い敷地と倉庫があるだけです。
その敷地内にあった小さなオフィスで、ジャイロコプターの販売者とトレーナーさんに会いました。

ジムは質問したい事をノートに羅列して、知りたい事を質問し続けます。 私も少しでもジャイロコプターに関しての情報を知りたくて同席しました。 どうやらジョージア州というのは全米でもジャイロが盛んな州らしく、ジャイロ愛好家はわざわざここまでトレーニングに来たりするらしいです。 愛好家と言っても、とにかくマイノリティーな人数だと思います。 楽しみで空を飛ぶ乗り物、それ以外の何者でもありません。
ジャイロを購入する時は、すでに組み立ててあるものを買うか、パーツを買って自分で組み立てるか、中古をゲットするか、その3通りのようです。 
ジョージアでジャイロを仮に購入したとして、それをどうやってカリフォルニアまで持って帰るか? それが一大トピックです。 ジムは私とロキを今乗っているピックアップトラックでカリフォルニアまで送り届けた後、1人でジョージア州まで飛行機で飛び、ライセンスを獲得した自分がジャイロを操縦しながらカリフォルニアまで飛んで帰る、そういう空想をしていたようです・・・・・。これ、もちろんNYで13ヶ月過ごした後の話です。

お会いしたインストラクターさんによると、ジャイロは旅行には向かない乗り物で、しかも初心者にはカリフォルニアまでの長距離はお勧めしないね・・・・。 とのことです。 燃料補給のために2〜3時間ごとに地上に降りなくてはならないし、天候にものすごく左右されるからだそうです。 今晴れていると思っても、直ぐに天候が変化する。 その動きを観察できるのは経験でしかないと・・・・。
長距離を移動するのは向かない、とはっきり言ってくれました。

なので、ジムの飛んで帰る説は没ですね。 ほっ・・・・・。 

小一時間もジムが質問を投げかけている時に、私もちょっと質問してみようかしら? と思ったのです。 ジャイロの危険度、アクシデントについて聞きたかったのです。 ところが、私が質問を投げかけようかと思ったその時に、ジムが言い出したのです。
販売を担当しているイケメンのポールさんにジムが言いました。
「ポールさん、君のお父さんはジャイロの事故で亡くなったそうですが、その事故について教えてもらえますか? 何が原因だったのですか?」

OMG !!!!!!

ジャイロを販売、組み立てしているこのポールさんのお父さんは自分でジャイロを操縦していてジャイロが真っ逆さまになって墜落。 亡くなったのだそうです。 64歳だったと。
ポールさんによると、その後の事故調査委員会の調べでは、機体には何も問題は発見させなかったと。 ポールさん自身が整備していたそうで、ポールさんもマシーンに問題があるはずがないと・・・・。 調査委員会は、お父さんの体調不良による不慮の事故だったのでは? と結論付けたそうです。


いや、ま〜〜〜驚きました。 

ポールさんのお父さんは50代から飛行を学んで、楽しんでいたそうです。 それほど経験があっても事故が・・・・。

ジムは機体のせいではなかったんだよって言いますが、60歳を超えた人間が上空で1人で操縦したときに起こり得る体調の変化、心理的プレっシュアーなど等・・・・。 ジムの年齢を考えたらマシーンが完璧でも、何が起こるかわからないじゃないですか? 心臓発作だって、地上であればCPAで助かったかもしれないですが、上空だったら何もできません。

最初にジャイロコプターについて話を聞かせてもらったのが、このポールさんだった、この事、私は神さまに感謝します。 だってこれ以上真剣に考えさせられる凡例はないじゃないですか。 
その他、2つのアクシンデントで2人が亡くなっているそうですが、それはロシアでの事故で、電線に引っかかってしまったという人為的な操作ミスによる事故だったようです。

最後に倉庫の中にあったジャイロを見せてもらって、私達の最初のジャイロミーティングは終わりました。



今日のミーティングの後、ジムの気持ちがどう変化したかはまだ聞いていません。 ほ〜〜らやっぱり危ない乗り物じゃない! と言いたいところですが、ジムの気持ちがどう変化していくか、ゆっくり観察したいと思います。

私的に今の段階では、ジムの年齢でジャイロを始めるのは危険すぎる、そう思っています。 思い留まってくれる事を期待します。


2人のりのジャイロ
操縦席はこんな感じ






ジムが賢明な判断をしてくれる事を願うのみです。










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