ところが数日後。 全部、鳥に食べられてしまったのです。 ショックったら。
あれから3年が経過。 庭のチェリーツリーは大きくなっていました。 で、今年はその2本のチェリーツリーにタワワにさくらんぼが実っています。 3年間、ほったらかしでしたが生き延びてくれたのが凄いです。
で、サクラメントに行っている5日間の間に又、鳥達がさくらんぼを食べてしまう可能性があるじゃないですか。
ジムにはすでにプランがあったようです。 テナントが置いていったバスケットボール用のリングの後ろに貼ってあった網、その網を取り外してチェリーツリーに被せる。 で、ホームセンターでプラスティックのパイプを買ってきて、2本のチェリーツリーの上、十文字になるようにパイプを固定しました。 そしてバスケットボールの網を被せたのです。 ところが、この網、全然小さすぎてチェリーツリーの1本分しか覆う事ができませんでした。 翌翌日に出発なので、又ホームセンターに走り、大きなネットを購入するのかな? って思いきや、ジムは買い物に行こうとしません。 何でなのかな??????
すると、その日の夕暮れどき、アマゾンから荷物が届いたのです。 50フィートx25フィートのサイズのフルーツツリー用のネットでした。
イクスプレスで翌日配達でオーダーしたようです。
直ぐに2人でネットを広げて被せようとしたのですが、これが又、大きすぎて大きすぎて大人2人では全然手に負えません・・・・・。
15メートルもあるネットを庭で広げたら、地面の枯れ草が一気に網に絡まってしまい、もうお手上げ状態に。
細いネックレスのチェーンが絡まってしまった時みたいに、絶望的・・・・・・。
ドンドン日が暮れるし、どうしよう? ジムが癇癪を起こしてぶっちぎれる顛末を私は頭の中で描いていました。
ジムの提案。
まずは絡まったネットを枯草の上ではなく、アスファルトの上まで持っていって広げよう。根気強く、網に絡まった枯草を取り除き、絡まった網を解いて行きました。
で、広がったネット、長い方が15メートル、短い方が7.6メートル。 これをまず短い方の両端を2人で持って、半分に畳みました。半分に畳んでも3メートル以上あるので手で持ってるのも結構大変。
その後です。 どうやって引きずらずにチェリーツリーまで15メートルの半分に畳まれた網を運ぶか? 距離にして30メートル。
ジムのプラン。
半分に畳んだネットを自分の身体にぐるぐると巻きつけろって。 え〜〜〜!
ジムはアスファルトの上、同じ場所でぐるぐると自分の身体を回して、15メートルのネットを自分に巻きつけたのです。
これ、動画にしていたら、結構インパクトのある動画ができたと思うんだけど・・・・・。残念。
その後、ジムはそのままちょこちょこ歩きをしてチェリーツリーまで歩き、今度はそれを又その場でグルグル回って解放。 その後、どうする?
ジムはネットの片隅を持って色々思案。 どうやったら上手く被せられる?
私がここで閃きました! あ〜た、そっちじゃなくて、こっちの角っこに居て頂戴。 そこ、動かないで! 私が向こう側に移動するから。
私の提案にジムはもう、やれるものならやってみろ状態で、Do it!
私だってすでに地面上にぐちゃぐちゃ状態になっているネットが上手くプラスチックパイプの上に被さるとは想像していませんでした。
ところがです。 あら不思議。 ネットはスルスルとパイプの上を滑り出して、私が移動する方向に絡まらずについてきてくれて、2本の木を覆ったのです。
これ、奇跡。
ハハハ〜! やったね〜。
ジムもびっくり。
こうして、2本のさくらんぼツリーにネットが被さって、鳥達からさくらんぼを守ることができました。
このさくらんぼの木。 ジムは『Tomoのチェリーツリー』 と呼びます。 ちょっとこ気味いいネーミング。
何故かと言うと・・・・・・。
結婚当初、私達、喧嘩ばかりしてました。 そうです、2007年にアフリカに行く前の話です。
で、一度大喧嘩をした挙句、私が家を飛び出しました。 その時は安いホテルだったか、サンノゼのシェアハウスだったか予約して数日間家出しました。
数日後、家に戻ったわけですが、家出の最中に、ジムが桜の木の苗を買ってきて、庭に植えていたのです。
私の一番好きな果物がアメリカンチェリーで、それが自分の家にあったらいいねって話をしたのを覚えていたジムが、その家出のタイミングで、苗を買ってきて植えた。 これは偶然なのか、故意なのかは知りません。
家に戻った私は3本の小さな桜の木が庭に植えられているのに気づきました。 ジムの気持ちを思うと、胸が痛かった。
あれから何年たったのでしょうか? 3本のうち1本は枯れてしまいました。 残った2本が今、実をいっぱい付けているのです。
サクラメントに行く前に「TOMOのチェリーを守らないと・・・・。」と呟いたジム。 ジムの中にはどういう思い出がこの木に残っているのでしょう?
私には甘ずっぱい思い出。
枯れずに育ったのはサクランボの木と私達の歴史・・・・・。 この先、何年も枯れずに実をつけられる事を願うばかりです。
この木、「Tomoのチェリー」って言うの? って聞いた私、ジムがそうだよって答えたのでご満悦の私。
すると、「君、水やりしてるのかい?」って。
へへへへ・・・・・。してません。
全てジムにお任せです。
一番色づいている1つだけを取ろうとしたら、ネットに絡まって、束で取れてしまいました。
甘〜〜い!
写真では見えずらいんだけど、ネットがかぶさっています。
枯れ草がいっぱいでしょ。 これがネットに絡まってしまうのです。
大きすぎて余っているネット。
こんなに一杯。
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