2024年10月17日木曜日

ジャイロプレーンのその後(その2)

アラバマでついた最初のインストラクターはトレーニング直前にコロナに罹ってしまい、トレーニングを予約して遠くから来ていた私達は唖然とするばかり・・・・・。 借りていた民泊で他に何もする事がありませんでした。 筆記試験に向けて勉強をしましたけどね、私は。

最後にこのインストラクターに挨拶をしてアラバマを出発した時に、冗談半分で私が言いました。「あなたが、これまでで一番のインストラクターでしたよ〜!」ってね。 まだ始まったばかりでこの人が最初のインストラクターでしたから、best of best って嘘じゃない。 ちょっと皮肉を混ぜての冗談です。

ですが、この後3名のインストラクターにつく事になるのですが、今思えば、この最初のアラバマのインストラクターが一番丁寧で、計画的で、生徒目線で、良かったのです。 ほんとに、貴方が一番でしたよ。 私の冗談の一言がこの先の私達の運命を予想していたかのようです。

アラバマの後は中古のジャイロをテキサスで見つけて、アラバマで既に購入していたトレーラーにくくりつけて次のインストラクターのいるテイラー空港に移動。そこで2人目のインストラクターによるトレーニングがスタートしたのです。

トレーニングを受ける州が変わったので、私はその都度外国人がパイロットの免許を取ろうとしている・・・・うんぬん、の許可を取り直ししなくてはなりませんでした。 これがすっごく面倒でした。

こちらの空港のインストラクターはご本人がまだ現役のパイロットで、小型機を操縦する仕事をしていたので、その仕事の合間にトレーニングを、そういうインストラクターだったのです。 そうとも知らず、この先生にお願いした私達は2週間テキサスに居ましたが、インストラクターの本業が忙しくて、私達のトレーニングは思うように進みませんでした。 この間に私はいきなり空を飛ぶことになったのですけどね。

アラバマの最初のインストラクターのように、まずジャイロに乗って、空港内をゆっくりゆっくり移動できる練習を1時間。 そしてハンドル捌きやペダルの踏み具合を体感する。 そういうトレーニングを期待していた私でしたが、2番目のインストラクターはこういう基礎の基礎はすっ飛ばして・・・・・。

空港内の地面をゆっくり移動する方法もまだ教えてもらってないのに〜〜〜〜〜。 いきなり空を飛んじゃった。 もちろん、後ろに座っているインストラクターが離陸をしてくれてあっという間も空中何百メートルも上がってしまったのです。

もう何がなんだかちっともわからなかった。 ただ、怖いっていう感覚はそれほど無かった。
最初のトレーニングで「はい、45度に傾いて90度旋回〜!」なんてやらされてた。

このインストラクタ−さんは、多分、凄く操縦が上手でアクロバット的な凄い事もできちゃうみたいなんだけど、操縦を生徒に教えるのが上手かって言われたら??????? 感覚的、衝動的に自分のスキルをその場で教えるタイプ。 なので、順を追って、1つ1つやっていきましょう〜的ではなかったのです。

結局、インストラクターのスケジュールが混んでいた事と、天候不順でテキサスでのトレーニングは時間切れでテキサスを去ることになります。 ステップサンの大学の卒業式に参加するためにどうしても5月にはカリフォルニアに戻らなければいけなかったからです。

テキサスでは数時間私は空を飛びましたが、なんだかな〜 何を学んだのか良くわからなかった、っていうのが正直なところでした。

続く




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