2023年6月27日火曜日

アメリカのホスピス

6月16日に私が書いた話の続きです。

お隣の家が空き家になっていて、一家離散。 このままだと家が差し押さえになってしまいそう・・・・・。 そういう状況下にあるスミス一家。

両親は他界、お爺ちゃんは家をでてラスベガスへ。 その後行方は分からずじまい、現在入院しているという噂。 
一人娘はドラッグ中毒で法的な書類にサインできる状態ではない・・・・・。

ここまでが私達が把握していたお隣さんの状況でした。

ところが、ジムの携帯に行方がわからなかったお爺ちゃんの電話番号が残っていて、ダメもと電話をしてみたところ・・・・・。 繋がった!

お爺ちゃん、キャンピングカーでラスベガスに行った後、戻ってきてサンタクルーズの近く、アプトスという町に自分で家を建てたそうなのです。 お爺ちゃん、大工さんだったそうで・・・・。 で、しばらくアプトスに住んでいましたが、今現在、病気が悪化。 ホスピスに居る事がわかりました。 
“ホスピス“ ホスピスとはもう治療のしようがなく、病気を患った人が最期の時を過ごすための施設です。

私の従兄弟、双子の兄弟の1人が何年も行方不明になった挙句、見つかったのは練馬区にあるホスピスでした。 双子の兄に誘われて一緒に面会に行きました。 病室のドアを開けた瞬間、ベッドの上に居た男性がどう見ても、弟の姿ではなかったので、双子の兄は、「すみません、部屋を間違えました〜。」 と退室。 もう一度部屋の外に付けられた名前を確認したのです。 で、やはり間違ってはいなかった。
 そういう記憶がある、それがホスピスです。 

日本で私が一度だけ面会に行った経験のあるこちらのホスピスは、静かで、悲しげ・・・・・。 誰もが息を潜めてひっそりとしてる。
そんな印象を受けました。

昨日、ジムがお隣のスミスさんのお爺ちゃん、マックに電話をしたところ、ホスピスは家から30分程ドライブした所にあることがわかり、2人で面会に行くことにしました。 マックさん、電話での口調はハッキリしているようでしたが、ホスピス内はコロナのバイルスが蔓延していて、物凄く危険だからマスクをしないと・・と注意してくれました。
え? それって事実なのか? 受付に電話で確認してみたところ、そんな事はないですと・・・・。ただマスクは付けて下さいとのこと。
マックさんの思い込みのようです。

私としてはアメリカのホスピスを訪問するのは初めてで、どんな場所なんだろう? ロキを連れて行ってきました。

建物は一階建てで、駐車場は訪問客で一杯。 どこにもパーキングできずに路上駐車に。 ロキを連れては入れないだろうから、私はホスピスの庭で待っている事になるだろう、と想像しながら受付に向かいました。

ところがワンコが施設内に入るのがオッケーだって! さすがはアメリカ、ドッグフレンドリー、というか、皆への癒し効果を考えてなのでしょうか? ジムと私は持参したマスクをしてロキを連れて、マックさんの病室に向かいました。

玄関先には大きなロビーがあって、訪問客と施設に入居している患者さんでいっぱい。 それに働いているスタッフが物凄くたくさん居て驚きました。 湿った雰囲気は一歳なし。 ロビーの飾り付けもアメリカ的。 確かに目を凝らして観察すると車椅子に座っている患者さんの多く、その人達の顔色は青白い感じ。 ロキを見つけるとその蝋燭のような顔が少しだけ緩む・・・・・。 こっちへ来て撫ぜさせてほしい・・・・。 そう私は受け止めたので、ロキを連れて挨拶に。 ロキは人混みの多い所ではあっちへ、こっちへ、撫でてもらえるのが嬉しくて皆に挨拶をして廻ります。 もちろん、吠えたりしません。 癒し効果すごいです。 患者さん達の顔が笑顔になる。

廊下を通ってマックさんの部屋に行く際も、看護師さん達のウェルカムな態度にロキは上機嫌。

マックさんの部屋が見つかりました。 3人の相部屋で入り口に一番近いベッドにマックさんは居ました。 痩せちゃってました。 でも会話はしっかりしてて、記憶もしっかりしてる。施設内があまりにも活気があるので、これじゃ煩くて眠れないね、って言うほどです。
孫娘の話と、彼女の元旦那の話を少しだけした後、誰か気になっている人がいるなら言ってくれる? 僕が代わりに尋ねてみるよ、というジムの問いかけにマックさん、すぐにパティーさんという友達の名前と住所を空で言いました。 すごい、住所、記憶してるんだ。

パティーさんの家を探しあてたジムと私はアポなしで玄関ベルを鳴らしました。 するとパティーさん、私達を家に招き入れてくれました。
なんと、マックさんの飼っていた犬をパティーさんが引き取ったのだそうで・・・・・。 パティーさんはマックさんが建てた家のご近所さんで良い友達だったようです。 かつパティーさんはソーシャルワーカーなのだそうで、一日に2回、マックさんに電話をかけて話し相手になっているのだとか。

家族を亡くしたマックさんには良い友達がいた事、本当に良かったです。

孫娘は現在メンタルホスピタルに収容されているとのこと。 そして頼りの元である孫娘の元ご主人、2人の間には双子の兄弟がいるそうです。 お父さんが引き取って、今は再婚されていると・・・・。 ジムはこの元ご主人に何度も電話をして、お隣の家が差し押さえになる前になんとかしなくては、と相談しようとしていますが、連絡が取れません。 

マックさん、こちらのホスピスに1年も入居しているのだそうで、痛みはないとの事・・・・。 身体的な痛みが無い代わりに、心の痛みはどれだけあるのだろう? そう思うと、今の自分の生き方、心のあり方、考えさせられる事がいっぱいありました。

少なくともアメリカのホスピスに対する私の印象は悪くなかったです。

こちらの犬がマックさんが飼っていたドリー。 今は友達のパティーさんが引き取ってくれています。

飼い主のマックさんがホスピスに居るので、心なしか寂しそうに見えてしまうのは
私の思い過ごしでしょうか? 以前にホスピスに面会に行ったこともあるようです。





2023年6月26日月曜日

電気系統故障のジャイロ

明日、ジムが1人でジャイロを引き取りに行くことになりました。 片道2時間ちょっとのドライブです。 
私は? 行かなくて良いそうです。 

ジムはしょんぼりと肩を落とし、不機嫌です。 私も先週はずっと落ち込んでいましたが、ジムのしょんぼりを見てたら少し浮上しました。
ジムは何か悪い事があっても、逐一私に報告してこないので、なんで不機嫌なのかわからなかったのですが、今日になってわかったことは・・・・。 
ターボの故障を直してもらうためにインストラクターが太鼓判を押すメカニックに預けたわけです。
 お直しの料金は時給制。 他だと1時間何百ドルもするそうですが、こちらのメカニックは1時間130ドル? とかで、リーズナブルだってジムが喜んでいました。

ところが請求されたお直し代が5000ドルだって・・・・・・。 で、新しく電気系統が壊れてしまったんだから、たまりません。
お直しの前は電気系統壊れていなかったので、どこか配線を壊してしまったとしか考えられないのですが。
メカニックの男性は、ジャイロの電気系統の配線を全て取り替えるのが一番良い方法だろうって言っているそうですが、ジムは納得していません。 

まずは家に連れて帰ってからジムは自分でなんとか配線をチェックするつもりだと思います。


それでもダメだったら、どうするんだろ?

不運が続きます。



2023年6月25日日曜日

私達のジャイロのその後

先週からメカニックの所に入院中だった私達のジャイロ、昨日、お直しが完了しましたという連絡がありました。

私達がトレーニングを受けているキャメロンパーク空港から、ジャイロの修理が行われたマリンカウンティーエアポートまでは車で2時間。
アロマスの家からだとやはり車で2時間ちょっとです。 メカニックに預けとき、ジャイロのブレードを外して運搬したので、もしも修理完了後飛んでキャメロン空港まで戻るとなると、重た〜〜〜〜いブレードをメカニックの所でジャイロのてっぺんに取り付けなくてはなりません。
前回、大の男4名がヒーヒー言いながらラダーに登り持ち上げて取り付けました。
受け取りには私達も同席して、ブレードを取り付け、その後インストラクターとジムは空港から空港まで飛んで戻る。 こういう計画だったのです。 ですが、私達は行かずに済みました。

インストラクターとそのアシスタントの男性がジャイロを受け取りに行ってくれたからです。
テスト飛行をかねて、キャメロンパーク空港まで飛んで移動させる予定でした。

ところがです。 故障していたターボは修理できたらしいのですが、今度は電気系統がだめになってしまったと・・・・・・。 トホホ・・・・。  

最悪です。

インストラクターは、もうこのジャイロでのトレーニングは行いません、と言ってきました。 
インストラクターの所有するジャイロを借りてトレーニングをする事はできると思うのですが、料金が多分3倍くらいになります。
それにライセンスを取るためには自分のジャイロでテストを受けなくてはならないのです。 いくらトレーニングをしても、先生の所有するジャイロと私達が所有するジャイロでは機種が違うので、操作方法が違ってきます。 その為に自分のジャイロを所有せざる負えなくて中古を買ったわけです・・・・・・。

メカニックの男性から先ほど電話がありました。 そこに預ける前までは電気系統に異常はなかったので、ターボを直している際にどこかを損傷してしまった可能性があります。 ですが、メカニックさんが言うのには、彼はこの先、この電気系統の問題を直す事はできないと・・・・・。


明後日、ジムが引き取りに行くことになりました。 壊れたまま家に連れて帰ることになります。 まだ近くの空港のハンガー(そうこ)は借りていません。

新しいメカニック、そして新しいインストラクターを探さなくてはなりません。

一難去って又一難です。 ここまで不運に見舞われた私達のジャイロデビュー。

なんだかな・・・・・・。


旧友を発見

一昔前だったら、疎遠になっていた友達と又連絡が取れるようになる事は難しかったですよね。

ところがソーシャルメディアのお陰で、今はそういうサプライズが起こるのでしょうか? でも頻繁にではないでしょ。 誰かを見つけたとしてもそれっきりになるのが普通かな?

しかし! 今週、2人も‼️  私の記憶で名前すら忘れかけていた2人の友達が私を見つけてくれました。 FaceBookでです。

1人はマラウイにいた時のお友達。 韓国人の女性です。 マーサって呼んでました。 肌がとっても綺麗な人で、人柄は天使みたいに優しかった。 癒し系女子。 ゴルフが好きでよくゴルフをしてたけど、なんで日に焼けないの? って尋ねたら、日焼け止め塗ってるからね、って言ってたのを思い出しました。 私がマラウイを出発する時に韓国製の根付けをくれました。

もう一人、こちらはモントレーペニンシュラカレッジでグラフィックを学んでいた時、机を並べて一緒にデザインに取り組んだ旧友。
クリスティ 私は40歳、彼女はすでにミリタリー男性と結婚してて、そのご主人がお肉しか食べない人って言ってた。
私はまだ独身で、クリスマスを2人で祝った思い出がある。 私の結婚式にも来てくれた。

この2人からFace Book上で友達リクエストが来たのです。 偶然? 1週間に2人。 なんだか時間旅行をしている気分。

クリスティと出会ったのは結婚前だから23年くらい前。

そしてマーサと出会ったのはマラウイだから15〜16年前。

わ〜〜〜い、わ〜〜〜い、なんだか嬉しい。 凄く嬉しい。

2023年6月22日木曜日

犬の観察能力

ロキを見ていて、驚く事がいくつもあります。 犬の能力です。
これはオーストラリアンシェパード特有の物なのか、犬全体のものなのか? 私はわかりません。 多分ですが、頭の良いオーストラリアンシェパードは他の犬種に比べてより能力が高いのかもしれません。

ロキは飼い主の事を何時も観察しています。 じ〜〜〜っと見てるんです。 横になって寝てるのか? って思う時も、目だけ飼い主の行動を追っています。 そして2階で寝てるのかな? 姿が見えないな・・・って時でも聞き耳をたてています。 すごいです。 

例えば・・・・・・。 朝の習慣。 犬はルーティンの動物です。 毎朝のルーティーンはかなり折目正しい。

オシッコはお父シャンと。 ウンの方はお母シャンと・・・・。 そう決めているようです。

で、お母シャンは顔に化粧水やら日焼け止めやらを塗りたくってからでないとお外に出ないって事をロキは知っています。

朝は私の側に寄り添って、私の顔の塗りたくりが終わり、化粧ポーチのファスナーが ジ〜・・・・っと音を立てて閉まるまで、ロキはうとうととうたた寝をしてます。

で、のジ〜〜〜っというファスナーの音を聞くと、それがスイッチとなって、ソワソワ、外に出る準備をします。

ロキが2階に居たとしても、ジ〜〜〜の音を聞き逃す事はありません。 あ、お母シャン、塗りたくり終了したらしい・・・・。

そう思って、一階に降りてきます。

私の顔をじっと見つめて、一緒に外に行こう! と目が言います。 

私がジャケットを羽織ったりしているのを振り返り、振り返り、ちゃんとお母シャンが自分と一緒にお外に出てくるか、確認。 途中で私が家の中に戻ったりすると、顔だけ覗かせて家の中を観察。 お母シャン、何してるの? 


2人で外にでたらまずはフリスビー。 朝の体操代わりのフリスビーで庭を駆け巡った後、フリスビーを咥えたまま、庭の奥の方、倉庫がある方向に歩いて行くんです。 その時もお母シャンが後ろからちゃんと付き添ってくれているか、振り返り、振り返り、確認。
「プープー行っといで!」 これが掛け声。 ロキはフリスビーを置いて、トボトボと茂みの中へ入っていきます。 大きな木の下の茂みあたりがロキのトイレなんです。 そこって決めてる・。
こちらもそこら辺は歩かない所なので、肥料としてそのまま放置です。

おトイレが終わったロキはニコニコ笑いながら、待ってる私のところにまっしぐらに走ってきます。 気分良いんだと思います。

そしてしばらく又フリスビー。

ロキは人間の感情を読み取る能力も長けています。 身体の不調、精神の不調、どちらの時もしっかりそれを読み取ります。
ロキとはジ〜〜〜っと見つめあって、心の中で話をします。 それがちゃんと伝わっているのか? いや伝わっているんです。

ここ数日、私は精神的に落ち込んで、最悪状態でした。 そんな時、敏感にそれを感じ取ってくれるのはロキです。
私の側から離れません。 夜も寝室を変えようものなら、私の側に寄り添ってくれます。お父さんっ子なのに、弱っているお母シャンの側に付き添ってくれるんです。 

これほど癒しになる物って他にある? 

ロキがいなかったら、私、落ち込みから抜け出すのに倍、時間がかかりそうです。


2023年6月16日金曜日

遺言

数日前に弁護士先生の事務所に行き、16年前に預けたジムの遺言について話し合ってきました。 遺言と共にトラストという物を作成してあって、それはジムが生きている間、いつでも変更できる、そういう誓約書です。

なんせアフリカに行く前に作った物なので色々変えなくてはならない箇所がありました。

すぐにその場で決められるような物ではないので、持って帰って話し合い、そして後日修正・・・・そしてサイン。 こういう流れです。

話だけして帰って来て、それ以来、私の気持ちが落ち込んでいます。

あれやこれや考えても、モヤモヤするだけで物凄いストレスになってます。 そもそも、どちらが先にあの世に行くかもわからず、何歳まで寿命があるのかもわからず、私がジムより長く生きるだろう・・・・という仮説の上で考えている事で、これが正解! とスッキリはしません。
人間、欲を出したらキリがない。かといって、あまりにもアンフェアな遺言ではこの先生きていくに当たりストレスを感じてしまいます。 


とりあえず、考え続けますが、今現在の私の正直な気持ちをジムには伝えました。 

それ以外どうしようもないです。

で、最終的に何十年も先の事で悩み過ぎるのは辞めよう・・・・。 そう結論づけました。なるようにしかならないんだもの。

一番大事な事は何? と考えた時、未亡人になってからの事も大事だけど、それ以上に大事な事はこの先の何十年(?)をどれだけジムと2人で幸せに過ごせるか? それが一番大事。 その後の人生はおまけみたいなものかな? 違うか?


お隣の空き家

お隣の家、こちらは我が家の敷地と植木(大木)を境に境界が接しています。 スミスさんという家族が住んでいました。
以前にもブログで書いたかもしれないんだけど、こちらの家族、本当の意味での悲劇が起こり、一家離散になってしまいました。

日本に行く前の2020年、この家にはテナントが入っていて、貸家になっていました。 音楽好きの家族で毎週末に大音量の音楽を流していたので、忘れもしません。 ですが、こちらのテナントさんは既に退去したようで今は完全な空き家です。

週に一度回収に来る一般ゴミ用のゴミ箱とリサイクル用のゴミ箱がポツンと道に置き去りにされたまま・・・・・。 ゴミ箱を誰も敷地内に移動させないからです。
ジムが気を利かせて2つのゴミ箱をお隣さんの敷地内に移動させたところ、張り紙があったそうです。 空き家・・・・。

空き家状態になるとどうなるのかっていうと、まず、家の保険とかが打ち切られたり、プラパティータックスを支払っていない場合は家が差し押さえになったりするそうなのです。

ニュースでも取り上げられた悲劇とは、奥さんの不貞がご主人にばれて、ご主人が奥さんと相手の男性を射殺。 そしてその場合で自害。
その時、確か一人娘は大学に通っていて、家には住んでいませんでした。 お爺ちゃんが居て、お爺ちゃんは敷地内にキャンピングカーを置いてそこに住んでいたようです。


現在家の名義はその一人娘になっているはず。 ちゃんと賃貸すれば家賃も入ってくるのに・・・・・。

ジムはいつもお世話になっているプラパティーマネージャーさんに聞きました。 確か、オタクの会社、お隣の家の管理もしていたよね? と。
すると、去年の8月で管理を打ち切ったそうなのです。

娘さんは今現在行方不明。 ドラッグに溺れて、法的なサインをできる状態でないとのこと。 それで管理会社は手を引いた・・・・。

で、お爺ちゃん、3ヶ月前に入院されたそうで、こちらもどこの病院なのかわからないと・・・・。

道ですれ違ったら挨拶をする程度のお付き合いで、家族構成とかは良く知らないのです。
奥さんや娘には、私、会ったことないです。

それでもあまりに悲しい事件で、悲しすぎます。 ご近所さんとして何かできる事はないでしょうか・・・・。 このままだと家が差し押さえになってしまいそうです。

とても良い一軒家なんだけど・・・・。




2023年6月14日水曜日

I am insulted (侮辱だ〜)

私の配慮が足りませんでした・・・・・。 反省。

この日、私はディナーの前にジョギングに行く事にしました。 ジムを誘いましたが、僕は今日は走らないよ、だけどディナーを作るからって。
ではお願いしますね、私、ひとっ走り行ってきます。

日本人の夕飯のメニューとしてはちょっと考え難いかもしれないけど、我が家では年に数回、ディナーにホットドックが登場します。
アメリカ人のソウルフードなのかな? 突然無償に食べたくなるようです。 で、ホットドック用のソーセージとパンを買い込んでありました。 ジムはそれに一手間かけてチリドックにしようと思ったようです。 チリは玉ねぎやひき肉、それに豆を煮込んだ物にチーズが入っているコッテリした煮込み。 これがたっぷりかかってるのがチリドックです。

で、ジムは私が豆が嫌いなのを良く知っているので、豆抜きの特性チリを私のために用意してくれたようなのです。

これ、後になってから気づいたのですがね・・・・。

ジョギングから戻ってきた私を待っていたのが、このチリドック。

で、一本目、完食。
小さいドックなので1人2つずつ用意されてて・・・さ〜おかわりの2本目って言う時です。
私がジムに、「あ、2本目はそのチリソース抜きでお願いしま〜〜す!」 と無邪気に言ってしまったのです。

その瞬間、ジムの顔が凍りつきました。
「君の為に豆抜きの特性チリソースを作ったのに、君は僕のチリソースが嫌いなんだ。」


やっちまったぜ・・・・・。 後悔の瞬間でしたが、時既に遅し。
「I am insulted.」 侮辱された・・・・。

そこまで言うか?・・・・。私もびっくり。 そこまでショックを受けるとはね・・・・。
言ってしまった言葉はもう元に戻らないので、私もあまり弁解するのをやめました。

口に含んだ瞬間、何かとても嫌いな味が口の中に広がったのです。 多分あの味はお肉かな? ジムは特性チリって呼んでいましたが、絶対にこれは元から作ったものではなく、何か缶詰か冷凍食品を元に手を加えたものだろう、って思いました。 

ゴミ箱をチェックしましたが、缶詰は見当たらない。

ですが、冷蔵庫に半分使った豆抜きのチリっていう缶詰を発見。 
この中に私の受け付けない何か、多分お肉があったのだと確信しました。これだ、これだ、犯人は。

ジムは自分が食べたいチリを私に食べさせる為に、豆抜きのチリの缶詰を使い、色々スパイス等を追加して美味しく仕上げたのだと思います。

それをいきなり、チリソースなしでお願い! って言ってしまった私。

10年前だったらこれで1週間は話をしてもらえなかったと思います。
何かと〜〜っても嫌いな味が入ってた、って正直に話したので、ジムも侮辱された、とまで言いましたが、不機嫌を長引かせる事はありませんでした。缶詰を土台にしたのを自分でもわかっていたからでしょうね。

だって、本当に嫌いな味だったんだもん!

でも、作ってもらった食事を安易に拒否した私の軽率な行動はダメだったね・・・・・。 反省です。 御免なさい。

しかし、ジムの私への思い入れがこれ程強いのかって言うのも感じました。 
美味しい〜〜〜って言ってもらいたい。 美味しいって食べて貰えるように物凄く一生懸命なんだわね。 

ま、私もそうだけどね。
一生懸命作ったものを、それ抜きでお願いって言われたら、どういう反応するかな?

結婚数年目のジムの誕生日にとっておきのケーキレシピで作った、バナナチョコレートパイ、数日経っても手をつけてくれなくて、ブチギレた私がケーキを流しに叩きつけた・・・・。 そういう過去もありましたっけね・・・・。
相手の為に一生懸命すぎると、それに応えてもらえなかった時に、自分は大きなショックを受ける。 相手を責めてしまったりも。

そういう匙加減も、年と共にわかるようにならないといけないね・・・・・。
そんな過去の出来事が頭をよぎりました。







してやったり! 

アロマスの家に戻ってから1ヶ月以上が経過。 ジムは庭の雑草をやっつけて、勝利宣言。 背の丈程に伸び切った雑草が枯れ草となり地面に平伏しました。 お見事!!!!

次にはイリゲーションシステムのメンテナンスをしているようです。 イリゲーション、つまり水やりシステムです。 庭が広すぎて、手で水やりをするわけには行かないのでチューブやパイプを使って草木に自動で水をあげるをシステムをセットします。 これ、タイマーで制御しているようです。 時間が来ると庭の木々の足元に設置されたパイプの穴からポタポタと水が出てきたりします。 スプリンクラーとは又違うタイプです。

そういう外回りの仕事は全てジムにお任せしてて、どうしても私のヘルプが必要な時だけ呼ばれます。

で、今日、呼ばれました。 

何かと思いきや、庭の隅っこにある倉庫からツールボックスを取り出して、ガレージに移動したいと・・・・・。
で、ツールボックス、所謂DIYのお店に行くと並んでいるあれです。 男性が工具を保管する為の引き出し。 女性で言ったら裁縫箱みたいなもの? 幾つ持ってるのか、この重たい引き出しを・・・・。
中に工具が一杯入っていて重たく持ち上がらないので、トラクターで移動させたいと・・・・。

なんとまー、大袈裟な・・・・と思いましたが、こんな重たい物を2人で運んで腰でも痛めたらそれこそ大変。 トラクター登場です。

ジムはトラクター、大好きだから。 きっとゲームセンターではUFOキャッチャー、上手だろうな〜。
今回もツールボックスの下にトラクターの角を2本忍び込ませ、角度をつけながら持ち上げ、50メートル程移動させました。

で、ガレージの前で下ろすと、問題が・・・・・。 引き出しが開かないのです。

ジム曰く、引き出しの中の自動ロックがかかってしまって、それを解除しないと開かない、と。
針金を持ってきて、先を曲げ、小さな隙間から中に挿入。 それで自動ロックとやらを外そうと試みますが、上手くいきません。
ゲームだって言いながら、あれこれ試すジム。

で、私、閃きました!
I have an idea といって、家の中に入った私は Googleで、US GENERAL Can’t open the drawers.  と検索しました。
そうしたら、す〜〜〜〜〜〜〜ぐ出てきました。 答えが。

それぞれの引き出しの取っ手の裏側にロックがありますから、それをアンロックしてくださいって。

1分で外に戻った私はジムが手頃な工具を探してウロウロしている傍で1つ1つの引き出しを開けて見せました。
ほら、開いた!

私: You are welcome.

あっけにとられたジム。

ジム: Thank you 

後数分開かなかったら、引き出しをぶち壊すのではないか・・・・という瞬間でした。

してやったり!

帰ってきた時の雑草

今こういう状態になりました。 

これがツールボックス。 引き出しが開かなかったのよ。
各引き出しの取っ手の裏側、右端にロックがありました! それを指で移動させるだけ。
してやったり!






2023年6月12日月曜日

玄米で納豆

インスタントポットを使い、玄米をスターターとして納豆作りをしました。

300グラムの乾燥大豆を一晩水に浸し、インスタントポットのスティーム機能を使って、1時間蒸しました。 指で軽く潰れるくらい柔らかくなった大豆に玄米大匙1を10分間煮た物を混ぜ、ヨーグルト機能で24時間保温しました。

24時間たって、チェックすると思っていたように大豆が白くなっていませんでした。 匂いは? アンモニア臭がしない。
強いアンモニア臭は雑菌が入った時にします。 それに成功した時もできたてはアンモニア臭が強いです。 それを冷蔵庫で1〜2日間寝かせるとアンモニア臭は消えます。

アフリカで、何度も悪戦苦闘しているので、匂いで、失敗か成功か、大体想像がつきます。 

今回24時間経った時は失敗の匂いではなかった・・・・・。なので時間を延長して29時間程保温してみました。

結果、ほぼ失敗。 ちょっと糸を引いている納豆のような煮豆?

一日冷蔵庫で保存して熟成させてみました。 結果は写真の通り。
食べてみるとお豆さんでした。

はい、と言う事で玄米でも納豆ができそうです。 これは確か。 だけど、この先玄米を使って作ってみてもなかなか成功までの道のりが長そうなので、アマゾンで納豆菌をオーダーしました。

今、第2弾納豆菌を使っての仕込み中です。

納豆みたいな煮豆。 そもそも大豆が大きすぎるんだわ。



2023年6月11日日曜日

TOMO のチェリーツリー

日本に出発した年2020年の6月に庭の片隅にある小さなさくらんぼの木に初めてさくらんぼが実りました。 小さな枝に誇らしげに実っているさくらんぼ。 ほんの数個。 初めての収穫だったのでそれはそれは嬉しくて、赤く色づくのを待っていました。

ところが数日後。 全部、鳥に食べられてしまったのです。 ショックったら。


あれから3年が経過。 庭のチェリーツリーは大きくなっていました。 で、今年はその2本のチェリーツリーにタワワにさくらんぼが実っています。 3年間、ほったらかしでしたが生き延びてくれたのが凄いです。  

で、サクラメントに行っている5日間の間に又、鳥達がさくらんぼを食べてしまう可能性があるじゃないですか。

ジムにはすでにプランがあったようです。 テナントが置いていったバスケットボール用のリングの後ろに貼ってあった網、その網を取り外してチェリーツリーに被せる。 で、ホームセンターでプラスティックのパイプを買ってきて、2本のチェリーツリーの上、十文字になるようにパイプを固定しました。 そしてバスケットボールの網を被せたのです。 ところが、この網、全然小さすぎてチェリーツリーの1本分しか覆う事ができませんでした。 翌翌日に出発なので、又ホームセンターに走り、大きなネットを購入するのかな? って思いきや、ジムは買い物に行こうとしません。 何でなのかな??????

すると、その日の夕暮れどき、アマゾンから荷物が届いたのです。 50フィートx25フィートのサイズのフルーツツリー用のネットでした。
イクスプレスで翌日配達でオーダーしたようです。

直ぐに2人でネットを広げて被せようとしたのですが、これが又、大きすぎて大きすぎて大人2人では全然手に負えません・・・・・。

15メートルもあるネットを庭で広げたら、地面の枯れ草が一気に網に絡まってしまい、もうお手上げ状態に。
細いネックレスのチェーンが絡まってしまった時みたいに、絶望的・・・・・・。

ドンドン日が暮れるし、どうしよう? ジムが癇癪を起こしてぶっちぎれる顛末を私は頭の中で描いていました。

ジムの提案。

まずは絡まったネットを枯草の上ではなく、アスファルトの上まで持っていって広げよう。根気強く、網に絡まった枯草を取り除き、絡まった網を解いて行きました。
で、広がったネット、長い方が15メートル、短い方が7.6メートル。 これをまず短い方の両端を2人で持って、半分に畳みました。半分に畳んでも3メートル以上あるので手で持ってるのも結構大変。

その後です。 どうやって引きずらずにチェリーツリーまで15メートルの半分に畳まれた網を運ぶか? 距離にして30メートル。

ジムのプラン。 

半分に畳んだネットを自分の身体にぐるぐると巻きつけろって。 え〜〜〜! 

ジムはアスファルトの上、同じ場所でぐるぐると自分の身体を回して、15メートルのネットを自分に巻きつけたのです。

これ、動画にしていたら、結構インパクトのある動画ができたと思うんだけど・・・・・。残念。

その後、ジムはそのままちょこちょこ歩きをしてチェリーツリーまで歩き、今度はそれを又その場でグルグル回って解放。 その後、どうする?

ジムはネットの片隅を持って色々思案。 どうやったら上手く被せられる?

私がここで閃きました! あ〜た、そっちじゃなくて、こっちの角っこに居て頂戴。 そこ、動かないで!  私が向こう側に移動するから。  
私の提案にジムはもう、やれるものならやってみろ状態で、Do it!

私だってすでに地面上にぐちゃぐちゃ状態になっているネットが上手くプラスチックパイプの上に被さるとは想像していませんでした。


ところがです。 あら不思議。 ネットはスルスルとパイプの上を滑り出して、私が移動する方向に絡まらずについてきてくれて、2本の木を覆ったのです。

これ、奇跡。

ハハハ〜! やったね〜。

ジムもびっくり。

こうして、2本のさくらんぼツリーにネットが被さって、鳥達からさくらんぼを守ることができました。

このさくらんぼの木。 ジムは『Tomoのチェリーツリー』 と呼びます。 ちょっとこ気味いいネーミング。

何故かと言うと・・・・・・。

結婚当初、私達、喧嘩ばかりしてました。 そうです、2007年にアフリカに行く前の話です。
で、一度大喧嘩をした挙句、私が家を飛び出しました。 その時は安いホテルだったか、サンノゼのシェアハウスだったか予約して数日間家出しました。

数日後、家に戻ったわけですが、家出の最中に、ジムが桜の木の苗を買ってきて、庭に植えていたのです。
私の一番好きな果物がアメリカンチェリーで、それが自分の家にあったらいいねって話をしたのを覚えていたジムが、その家出のタイミングで、苗を買ってきて植えた。 これは偶然なのか、故意なのかは知りません。

家に戻った私は3本の小さな桜の木が庭に植えられているのに気づきました。 ジムの気持ちを思うと、胸が痛かった。

あれから何年たったのでしょうか? 3本のうち1本は枯れてしまいました。 残った2本が今、実をいっぱい付けているのです。

サクラメントに行く前に「TOMOのチェリーを守らないと・・・・。」と呟いたジム。 ジムの中にはどういう思い出がこの木に残っているのでしょう?

私には甘ずっぱい思い出。

枯れずに育ったのはサクランボの木と私達の歴史・・・・・。 この先、何年も枯れずに実をつけられる事を願うばかりです。

この木、「Tomoのチェリー」って言うの? って聞いた私、ジムがそうだよって答えたのでご満悦の私。
すると、「君、水やりしてるのかい?」って。

へへへへ・・・・・。してません。
全てジムにお任せです。



一番色づいている1つだけを取ろうとしたら、ネットに絡まって、束で取れてしまいました。
甘〜〜い!

写真では見えずらいんだけど、ネットがかぶさっています。

枯れ草がいっぱいでしょ。 これがネットに絡まってしまうのです。

大きすぎて余っているネット。

こんなに一杯。

















 

2023年6月10日土曜日

納豆作るぞっと

サクラメントでジムのトレーニングに付き合っている間中、ずっと納豆作りの事を考えていました。
納豆を食べたらもっと元気が出るって思っている私は、早く家に戻って納豆作りをスタートしたかったのです。

アマゾンでオーダーしたインスタントポット、これ電気圧力鍋なんですが、3Lの小さいやつをオーダーしたら、やっぱり小さすぎました。
これだと10日に一度納豆を仕込まなくてはならない・・・・?

返品して倍の大きさ、6Lに変えました。

昨日、このインスタントポット6Lが届いたので早速、納豆作りのスタートです。 まずは大豆を水に浸し、玄米を大匙1程水に浸すこと30分。 その後弱火で10分煮る。 その後、ブラウンシュガーを少し加えて24時間放置。

大豆も24時間水に浸します。

翌朝、届いたばかりのインスタントポットの説明書を読みながら玄米を炊いてみました。 世の中にはインスタントポットの色々な種類が出まわっているので、ウェブで見る説明やYouTubeで見る説明とイマイチ一致しないじゃないの・・・・。

とにかく玄米はなんとか炊き上がりました。 スイッチオンから圧力がかかるまでに10分程かかり、圧力がかかりピンが上がってから20分加圧。 その後自然に圧が下がるのを待つこと15分。 ここではまだ圧が完全に抜けていないのですがここで強制的に圧をリリース。

これで炊き上がります。 なので、10分、20分、15分。 合計で45分かかるって事です。

結構時間かかるんだわね・・・・。

で、今晩いよいよ納豆の仕込みに入ります。 昨夜玄米を茹でましたが、玄米の分量がかなり適当。 それに室温で放置している間に水分がなくなっていまい、水を足しました。 これもかなりいい加減。

玄米から納豆を作りたくてやってます。

今夜9時頃からヨーグルトモードで24時間保温します。
成功したら、納豆食べ放題だ〜。

オリジナルの箱に送り状が貼られて、ゲートの所に放置されてました。
オリジナルの箱に送り状が直に貼られているので、返品した3Lの方は
箱が結構ボロボロでしたけど、返品しました。
多分、アマゾンではused として売りに出されるのではないかなって思います。
もちろん、何も使用してないですけどね。


サクラメントから戻りました

キャメロンパークエアポートでのトレーニング、第一弾、思うように行かずに想定外の展開になっています。

ジムは4泊5日で3人目のトレーナーさんとのトレーニングを開始しましたが、3回目を飛んだ時にジャイロの異常が発覚。 すったもんだの末、信用できるメカニックに見てもらい診断を煽ることになってしまいました。

ターボがちゃんと機能していないことが問題点なのですが、4つあるシリンダーの1つが機能していないのでは? と言う疑いが出ています。
私達のジャイロはAR1と言う機種で、エンジンは ROTEX というエンジンを搭載しているのですが、エンジンを分解してチェックしなくてはならず、かなり重症らしいです・・・・・・。

ドン先生が信頼しているメカニックはキャメロン空港から2時間ドライブした距離の空港で仕事をしています。 最終日にジャイロをトラーラーに乗せ、メカニックが仕事場としている小さな空港まで牽引して入院させました。

この素晴らしいメカニックと言われる男性は、70歳はゆうに超えている? 白髪の小柄な男性でした。 経験豊富な信用できるメカニック。

この方が所有している空港内のハンガー(ガレージ)に私達のジャイロを収納して家路につきました。 Novato という街で、サンフランシスコの北西。 アロマスの家から3時間ちょっとの距離です。 このメカニックの男性に頼るしかありません。 
ど〜〜〜ぞよろしくお願いします。

4泊5日のトレーニングではたった2時間しか飛ぶことができませんでした。 ちょっとがっかりです。 私は外国人なのでトレーナーが変わる度に申請を更新しなくてはならず、今回はパスポートの名前が申請書の名前と一致しない、とかで時間がかかりました。
結局、Tomoko Yamaguchi に申請書の名前を変更してやっと許可がおりました。 今回のトレーニングには間に合わなかった・・・・。


と、言うわけで、私達のジャイロは入院。 
1週間で直ったとしたら、その翌週から又サクラメントに出向いてトレーニングの続行予定ですが・・・・・・。

私? びびってます。 後部座席に座って着陸の練習をお願いするか、それともここでギブアップするか・・・・・。

ジムが2日目のトレーニングで、その日2回目のフライトをしようとしていたその直前です。 ジムがインストラクターに、ちょっと気分が悪い、眩暈がしてた・・・・と打ち明けて、2度目のフライトは午後の6時半まで延期となりました。
めまい? 珍しい。 でもジムは私より3歳年上ですから、何が起きても不思議ではありません。 
ジムが不調を訴えるのは珍しいので、私、結構心配しました。多分ですが、脱水症状ではないかと・・・・。

やっぱりこういう事態が起こるんだわね、とくにフライトという超ストレスフルなイベントには。 やっぱり万が一の時のために私が着陸できるようい訓練した方がいいのでしょうか? 

でも、私、気づいたのですが10本の指のうち小指を除いた8本の爪の真ん中辺りに深い横溝ができていたのです。 この横の溝っていうのは健康のバロメーター。 何か体調不良があった時や、ストレスがかかった時に、爪の伸びが悪くなって、後になって溝のように凹んだ部分ができる。

考えてみると、今から1か月半前、テキサスで私がフライトトレーニングを受けていた時期だと推測されます。
やはり、相当なストレスになっていたのだと思うのです。 
そこまでして、飛ばなくちゃいけない? 自問自答が続きます。

家に戻ってきて、ホッとしています。 空港ではジムのトレーニングの間、私とロキはただ待っているだけ。 それも小さい空港なので控え室がないのです。 トラックの中は暑くて居られないし、空港の片隅で日陰を見つけてロキと2人、ジムのトレーニングが終わるのを待っていただけで暑くて疲労困憊です。

ジャイロが無事に直ったとしたら、ドン先生、ジム、そして私がこの小さな空港まで出向いて、先生とジムはジャイロに乗ってキャメロンパーク空港まで飛んで帰るようです。 で、私とロキはトラックで空港まで走る事になりそうです。

アロマスの静かな風景が癒しになっています。 ホッとできるハッピーな場所です。

ガレージ内で、ジャイロの不具合について探究中のジム。

空港内の日陰で待っているロキ

後ろに乗っているのがドン先生。











2023年6月7日水曜日

ジャイロトレーニング2日目 トラブル発生

現在サクラメントの近くのCameron Park と言う街に滞在しながらジャイロのトレーニングを再開しました。今回は4泊5日です。
3人目のトレーナーはドン先生。 ちょっと気難しそうな感じが第一印象でしたが、このドン先生、凄く良さそうです。

最初のインストラクターはとても良かったんだけど、コロナ陽性になってしまい1週間何もできずじまい・・・・。 1週間後に回復して、いざトレーニングを始めたところで先生のジャイロが故障。

2人目のインストラクターはハンサムガイでしたが、ご自身のパイロットの仕事が忙しすぎて、2週間の間に4回しか飛べなかったし、技術をあまり教えてもらえませんでした。

で、今度は3人目のインストラクター。 
この先生はFoothill Flight Center という看板を掲げたスクールに属する先生なので、組織がしっかりしているようで安心しました。 アシスタントの男性もいて、色々お世話してくれます。 先生も責任感が強いようで、自分の教える生徒がちゃんと1人立ちできるように親身になって指導してくれます。なんだかホッとした気分でした。 やっと良い先生に出会えた!

で、ジムはスポーツパイロットの免許を取るのがゴールですが、私はと言えば、バックアップパイロット。 ジムの後ろに乗って、万が一ジムが心臓発作を起こした時は後ろに座っている私が操縦をスイッチして着陸できるようにしたい、これが私のゴールです。 そう自己紹介しました。 するとですね、ドン先生、それなら君は後ろに搭乗してトレーニングしないとダメだねって。 フロントシートに座る時の操縦とバックシートに座っての操縦方法は全く違うからと・・・・・・。 

なるほど。 私はこの先絶対に1人では操縦しません。 1人で操縦するにはライセンスが必要だから。 だけど、ライセンスを持っている人の後ろに乗るのはオッケーだし、時々後ろで操縦するのもオッケーなのだそうです。 

と言うわけで私はドン先生の後ろに乗って着陸の練習をする事になると思います。

ですが、私は外国人。 エイリアンなので、指導者が変わるたびに訓練の申請を変更してガバメントに連絡しなくてはなりません。 許可が必要です。 お金を又130ドル支払いました。 その許可が下りるのを待っている状態で、今回の4日間のトレーニング中には間に合いそうにありません。

今日はジムの2日目のトレーニングでした。 午前中から開始。 ところが、午後になって2度目のトレーニングを開始した時、ジムが2回離陸をトライしましたが、失敗。 浮力が出ないのです。 いつまでも滑走路を走り続けて少し上がったかな? っと思いきや浮力が出ずに離陸できない。

滑走路をタクシーしながら戻ってきました。 後ろに乗っていたドン先生、血相を変えて降りてくると、いきなり It was scary.  浮力が出ずに怖かった・・・・、と。

これは異常事態です。 ジムを下ろして、今度はドン先生1人で離陸を試してくれました。 
いつもより滑走路を長く走り、ようやく離陸。

つまり、ジムと2人だと重すぎて離陸できない・・・・そう言う事? でも昨日はちゃんと飛べてましたよね。

どうやら問題はこのジャイロに付いているターボが働いていない事にあるらしい、と結論。元のオーナーのラリーさんに電話して相談したり・・・・・。

明日はメカニックに電話して相談する事になりました。

どうも明日のトレーニングは無理かな? 明後日、家に戻る予定ですが、この先の予定がわからなくなりました。

折角素晴らしい先生に出会えたと言うのに、又しても問題発生で立ち往生です。 なんなんだかな、これ。・ やっぱりガーディアンエンジェルからのサイン? 


1日目はちゃんと飛んでました。

問題発生で、戻ってきたジャイロ。 あれこれ思案中・・・・・。

滞在しているAir B and B はゲストハウス。 小さいですが、空港から20分なのが良いです。











2023年6月2日金曜日

ジャイロトレーニング 続行

アロマスの家に戻ってもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。
キッチンは復帰して、家で食事ができるようになりましたが、ダイニングテーブルはまだありません。 ジムと2人だとカウンターで食事ができるのでテーブルはなくても不自由はないのです。 お客さんがない限り・・・・・。

ダイニングテーブルの購入は私が長い間希望してきた事で、今回こそは好きなテーブルを! と楽しみにしていたのですが、ちゃんとした家具を購入した経験がなくて、家具好きの友達にアドバイスをもらいながらウェブで検索を続けているのですが、家具って高いのね。

私の認識が低かったせいですが、値段を見てギョッとしてしまいました。 良いな〜って思う木製のテーブルは何千ドルもするんです・・・・。
それにダイニングテーブルの次はリビングのカウチ、そして私の洋服を入れる引き出し。 これらを希望しているのですが、するってーと何にかい? 物凄い金額になってしまいそうで、気が滅入りました。

とりあえず、ダイニングテーブルが先。

一番のお気に入りを見つけたのですが、ショールームがミネソタ。 そこまで行かないと実際のテーブルが見られない・・・・。
カスタムオーダーで作ってくれるので、大きさ、木の種類、表面の加工方(色)を自分で決められます。 その代わり2〜3ヶ月出来上がるのを待たなくてはなりません。
ここに決めたい! って思っていますが、見ないでオーダーして大丈夫かな? 


さて、1ヶ月してもまだ家の中にダンボールがあります。 それに2階の空き部屋に積み上げられた私の衣装ケース。 今まで何処に収納されていたのかな? って思ってしまう程溢れています。 絶対に着ないであろうものは処分していますが、それでも溢れています。

そんなこんなでダラダラしていたら、ジムが来週からジャイロで飛ばない? って聞いて来ました。 新しいトレーナーがサクラメントで見つかったからです。 

サクラメントまでは車で4時間くらいでしょうか? そこでトレーニングの続きを始める事になりました。

私は? どうするよ? やめる、続ける?

とりあえず、ジムのインカムと私のインカムを交換してみて試してみる事にしました。 インストラクターの声がちゃんと聞こえない問題が私にはあるからです。 私の聴力の問題なのか? それともヘッドセットの問題なのか? それを確かめてから決めたいと思います。

ジャイロを牽引してサクラメントの空港まで行きますが、そこには私達のジャイロを格納してもらえるスペースがあるそうなので、今回は3日間のトレーニングをお願いして、一度撤収。 ジャイロはその空港のハンガー(格納庫)に置き去りにして私達は一度家に戻ることができるそうなのです。 これで、もしもこのトレーナーが気に入った場合は引き続きトレーニングを続行するでしょう。 もしも相性が合わなかったら、又違うトレーナーを見つける事も考えられます。

とにかくジャイロを牽引して行ったり、来たりさせなくて良いのは助かります。 そのたびにローターを取り外したり、取り付けたりしなくてはならないからです。

ジムはスイッチが入った! って感じです。 早速空港近くのAir B and Bに4泊の予約を入れました。 で、もう一つ、私の最大のお願い・・・・・。

ジャイロで独り立ちする前に弁護士の所に言って、遺言を確認してほしい事。
これ、前々からお願いしていたのですが、今日、lawerのアポも取ってくれました。 
いやいや、アフリカに行く前に弁護士に遺言を預けて行きましたが、それって2007年の話ですから。 16年も前の事なのでジムも何をどうファイルしたのか覚えてないんだ・・・・・。 なので、確認に行く事になりました。 備えあれば憂いなしです。

サクラメントに行く前にジムの甥っ子の娘2人と、ジムのお姉さん夫婦が泊まりに来ることになっています。
そもそもこの娘たちは小学生なのですが、ホームスクールで学校には通っていないのです。 家で親が教えてる。 なので、いつでも家にいます。 旅行も自由に行けます。
お爺ちゃん、お婆ちゃんが2人をMontereyに連れていきたいと言うことで、我が家に2泊することになりました。 到着した翌日、モントレーベイで鯨を見に。 そしてその翌日モントレー水族館に行きたいそうです。

モントレーまでは我が家から車で40分ですから。

と、言うわけで、5日から4泊をサクラメント、12日からゲストが来ます。 家の中のゴタゴタはそのままでゲストはエアーマットレスで寝てもらいます。

昨夜、母の一番下の妹(私の叔母さん)からラインが来ました。 母のホームを訪問してくれたとのこと。
1時間ほどホールでおしゃべりができたそうです。 写真をみると元気そうです。  叔母ちゃんと母は12歳も離れています。
私の顔が段々母に似てきたな〜って思いました。




2023年6月1日木曜日

納豆

今の生活、何が足りないかって言うと、納豆と音楽です。
この2つは私の生活になくてはならない物。 なのに、今現在、ここにない。

で、探し続けていた圧力鍋。 とうとう見つけました。 現在、家の中とガレージにはジムのお母さんのアンティークの食器、銀食器等がいっぱい入っているダンボール箱が、3つも4つもあります。 中の食器は割れないように紙でぐるぐる巻きにされて入っているのです。 で、ダンボールの箱の外側にAntique と書かれています。 

どうしても圧力鍋が見つからないので、アンティークと書かれた箱の一番下に埋もれているのでは? そう思った私はアンティークの箱の中身を全て点検しました。 無い。 圧力鍋が出てこない。

で、もう半分諦めムード・・・・でも納豆を手作りするのに圧力鍋が必要なのでジタンダを踏みながら不機嫌な私。

全部点検したのか? そうジムに聞かれて、全部のダンボールを点検した。 ガレージの隅っこに埃だらけになってるトランク以外。と答えました。

ジムはガレージの隅っこまで箱を押し除け押し除け進むと力任せにトランクの上に積み重なった箱を取り除いて、トランクを開けました。
そう、黒いプラスティックの箱です。 飛行機に乗せて移動するあれ・・・・・。

開けていなかった2つのトランク。1つ目を開けると何だか懐かしい道具類が出て来ました。 そうです、これ、パンデミックで延期になっていた日本行きを待つ間、空っぽの家の中でキャンプ生活をしていた時の最後の生活必需品。 最低限のキッチン用品、IHクッカー、最後に使っていたタオルや寝具、そして出て来た〜〜〜〜、圧力鍋。

そうだそうだ、家中を空にしていざ飛行機で日本へ飛ぼうした時にコロナのお陰で飛行機がキャンセルになって、半年間、空っぽの家で細々と生活していたのです。 半年後、ようやく飛べる事になり、その時に使っていた物を最後にトランクに詰め込んでコンテナーに保管したのでした。すっかり忘れていました。 2000年10月の事・・・。

私は引越し業者さんが圧力鍋を段ボールに詰めこんだとばかり思っていたので、ダンボールの中ばかり探していました。

と、いうわけで圧力鍋が出て来ました。 大豆は昨日アマゾンにオーダー。 あとはヨーグルトメーカー。 これも荷物の何処かに埋もれていると信じていましたが、よく考えると電圧が日本式なので破棄した? のだと思います。 出て来ませんでした。

ヨーグルトメーカーで納豆ができる事はすでに私も体験済みなのですが、ヨーグルティアだと容量が小さくて、一気に作れないのです。

色々調べた結果、一昔前まではヨーグルトメーカーでの納豆作りは画期的なものでしたが、現在はインスタントポットという電気の圧力鍋と合体になったマルチ機能のクッカーが注目されているようです。 ヨーグルトを作れる機能ももちろんついています。 
ヨーグルトメーカーとどちらにしようか迷いましたが、3リットル弱のこちらのインスタントポットを購入する事にしました。

翌日ターゲットに買い物に行くと、あるわあるわ、インスタントポットが山積みされて売られていました。 どうやらターゲットと提携しているようです。 6リットル、8リットル、と容量の大きいものが並んでました。 私みたいに3L弱の小さいのを買う人は少ないのでしょう。 置いてなかった・・・・・。

あと、蒸し器がまだ手に入っていませんが、これは他の物で代用できそうだし・・・・。


さ〜、これでインスタントポットが届き次第、納豆の仕込みをスタートできます。 

早く食べたいです。 


近所のドンキー。 まだ子供かな?
超可愛い。ぬいぐるみみたい。